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text:yamato:u_yamato094 [2017/08/19 15:12] – 作成 Satoshi Nakagawatext:yamato:u_yamato094 [2017/08/19 15:13] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 御忌みなど過ごしては、つひに一人過ぐし給ふまじかりければ、御おとうとの九の君を、「やがて、え給はん」となん思しけるを、「何かは、さも」と、親・はらからも思したりけるに、いがかありけん、左兵衛督の君((藤原師尹))、侍従にものし給ひけるころ、「その御文、持て来(く)」となん聞き給ひける。 御忌みなど過ごしては、つひに一人過ぐし給ふまじかりければ、御おとうとの九の君を、「やがて、え給はん」となん思しけるを、「何かは、さも」と、親・はらからも思したりけるに、いがかありけん、左兵衛督の君((藤原師尹))、侍従にものし給ひけるころ、「その御文、持て来(く)」となん聞き給ひける。
  
-さて、「心づきなし」とや思しけん、もとの宮になんわたり給ひける。その時に、御息所((醍醐天皇女御三条御息所能子。北の方の姉にあたる。))の御もとより、+さて、「心づきなし」とや思しけん、もとの宮になんわたり給ひける。 
 + 
 +その時に、御息所((醍醐天皇女御三条御息所能子。北の方の姉にあたる。))の御もとより、
  
   亡き人の巣守(すもり)にだにもなるべきを今はとかへる今日の悲しさ   亡き人の巣守(すもり)にだにもなるべきを今はとかへる今日の悲しさ
text/yamato/u_yamato094.txt · 最終更新: 2017/08/19 15:13 by Satoshi Nakagawa