大和物語
戒仙(かいせん)、山1)に登りて、
雲ならで木高(こだか)き峰に居るものは憂き世を背くわが身なりけり
かいせんやまにのほりて 雲ならてこたかきみねにゐるもの はうきよをそむく我身なりけり/d25l