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text:yamato:u_yamato028

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text:yamato:u_yamato028 [2017/06/06 01:14] (現在)
Satoshi Nakagawa 作成
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 +大和物語
 +====== 第28段 同じ人のかの父の兵衛佐の失せにける年の秋家に・・・ ======
 +
 +===== 校訂本文 =====
 +
 +同じ人((戒仙。[[u_yamato027|前段]]参照。))の、かの父の兵衛佐の失せにける年の秋、家にこれかれ集まりて、宵より酒飲みなどす。
 +
 +いますからぬことなどの、あはれなることを、客人(まらうど)も主(あるじ)も恋ひけり。あさぼらけに、霧立ち渡りけり、客人、
 +
 +  朝霧の中に君ますものならば晴るるまにまに嬉しからまし
 +
 +と言ひけり。戒仙(かいせう)、返し。
 +
 +  ことならは晴れずもあらなん朝霧のまぎれに見えぬ君と思はん
 +
 +客人は、貫之((紀貫之))・友則((紀友則))などになんありける。
 +
 +===== 翻刻 =====
 +
 +  をなしひとのかのちちの兵衛佐のうせに
 +  けるとしのあきいへにこれかれあつ
 +  まりてよひよりさけのみなとすいますか
 +  らぬことなとのあはれなることをまら
 +  うともあるしもこひけりあさほら
 +  けにきりたちわたりけりまらうと
 +    あさきりのなかにきみますものならは/d17l
 +
 +    はるるまにまにうれしからまし
 +  といひけりかいせうかへし
 +    ことならははれすもあらなん
 +    あききりのまきれにみえぬきみと思はん
 +  まらうとは貫之友則などになんありける/d18r
  


text/yamato/u_yamato028.txt · 最終更新: 2017/06/06 01:14 by Satoshi Nakagawa