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text:yamato:u_yamato013

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text:yamato:u_yamato013 [2017/05/20 02:22] – 作成 Satoshi Nakagawatext:yamato:u_yamato013 [2017/05/20 02:23] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 右馬(むま)の允(ぜう)藤原の千兼(ちかぬ)といふ人の妻(め)に、とし子(([[u_yamato003|第3段]]参照。))といふ人なんありける。 右馬(むま)の允(ぜう)藤原の千兼(ちかぬ)といふ人の妻(め)に、とし子(([[u_yamato003|第3段]]参照。))といふ人なんありける。
  
-子どもなど、あまた出で来て、思ひて住みけるほどに、亡くなりにければ、かぎりなく、「悲し」とのみ思ひありくほどに、内の蔵人にてありける一条の君((貞平親王の娘))といひける人は、とし子をいとよく知れりける人なりけり。かくなりにけるほどにしも、問はざりければ、「あやし」と思ひありくほどに、この問はぬ人の従者(ずさ)の女なん会ひたりけるを見て、かくなん、+子どもなど、あまた出で来て、思ひて住みけるほどに、亡くなりにければ、かぎりなく、「悲し」とのみ思ひありくほどに、内の蔵人にてありける一条の君((貞平親王の娘))といひける人は、とし子をいとよく知れりける人なりけり。かくなりにけるほどにしも、問はざりければ、「あやし」と思ひありくほどに、この問はぬ人の従者(ずさ)の女なん会ひたりけるを見て、かくなん、
  
   思ひきや過ぎにし人の悲しきに君さへつらくならんものとは   思ひきや過ぎにし人の悲しきに君さへつらくならんものとは
text/yamato/u_yamato013.txt · 最終更新: 2017/05/20 02:23 by Satoshi Nakagawa