text:yamato:u_yamato006
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— | text:yamato:u_yamato006 [2017/05/12 16:20] (現在) – 作成 Satoshi Nakagawa | ||
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+ | 大和物語 | ||
+ | ====== 第6段 朝忠の中将の人の妻にてありける人に忍びて会ひ渡りけるを・・・ ====== | ||
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+ | ===== 校訂本文 ===== | ||
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+ | 朝忠の中将((藤原朝忠))の、人の妻(め)にてありける人に、忍びて会ひ渡りけるを、女も思ひかはして住みけるほどに、かの男((女の夫))、人の国の守になりて下りければ、これもかれも、「いとあはれ」と思ひけり。 | ||
+ | |||
+ | さて、詠みてやりたる。 | ||
+ | |||
+ | たぐへやるわが魂(たましひ)をいかにしてはかなき空にもて離るらん | ||
+ | |||
+ | となむ、下りける日、言ひやりける。 | ||
+ | |||
+ | ===== 翻刻 ===== | ||
+ | |||
+ | あさたたの中将の人のめにてありける人に | ||
+ | しのひてあひわたりけるを女もおもひ | ||
+ | かはしてすみけるほとにかの男人のく/d8r | ||
+ | |||
+ | にのかみになりてくたりけれはこれもか | ||
+ | れもいとあはれとおもひけりさてよみて | ||
+ | やりたる | ||
+ | たくえやる我たましひをいかにして | ||
+ | はかなきそらにもてはなるらん | ||
+ | となむくたりける日いひやりける男/d8l | ||
text/yamato/u_yamato006.txt · 最終更新: 2017/05/12 16:20 by Satoshi Nakagawa