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+ | 徒然草 | ||
+ | ====== 第166段 人間の営みあへるわざを見るに・・・ ====== | ||
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+ | ===== 校訂本文 ===== | ||
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+ | 人間の営みあへるわざを見るに、春の日に雪仏(ゆきぼとけ)を作りて、そのために金銀珠玉の飾りを営み、堂を建てんとするに似たり。その構へを待ちて、よく安置してんや。 | ||
+ | |||
+ | 人の命ありと見るほども、下より消ゆること、雪のごとくなるうちに、営みまつこと、はなはだ多し。 | ||
+ | |||
+ | ===== 翻刻 ===== | ||
+ | |||
+ | 人間の。いとなみあへるわざを見るに。春 | ||
+ | の日に雪仏を作りて。其ために金銀 | ||
+ | 珠玉のかざりをいとなみ。堂をたてんと/w2-23r | ||
+ | |||
+ | するに似たり。其かまへをまちて。よく | ||
+ | 安置してんや。人の命ありと見る | ||
+ | ほども。下より消ること。雪のごとくなる | ||
+ | うちに。いとなみまつ事甚多し/w2-23l | ||
+ | |||
+ | http:// | ||
text/turezure/k_tsurezure166.txt.txt · 最終更新: 2018/10/06 17:24 by Satoshi Nakagawa