text:turezure:k_tsurezure160.txt
no way to compare when less than two revisions
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
— | text:turezure:k_tsurezure160.txt [2018/10/01 17:02] (現在) – 作成 Satoshi Nakagawa | ||
---|---|---|---|
行 1: | 行 1: | ||
+ | 徒然草 | ||
+ | ====== 第160段 門に額かくるを打つと言ふは良からぬにや・・・ ====== | ||
+ | |||
+ | ===== 校訂本文 ===== | ||
+ | |||
+ | 門に額かくるを、「打つ」と言ふは良からぬにや。勘解由小路二品禅門((藤原経尹))は、「額かくる」とのたまひき。「見物の桟敷打つ」も良からぬにや。「平張(ひらばり)打つ」などは常(つね)のことなり。「桟敷かまふる」など言ふべし。「護摩焚く」と言ふも悪(わろ)し。「修する」「護摩する」など言ふなり。「行法(ぎやうぼふ)も、法の字を澄みて言ふ、悪し。濁りて言ふ」と、清閑寺僧正((道我))仰せられき。 | ||
+ | |||
+ | 常に言ふことに、かかることのみ多し。 | ||
+ | |||
+ | ===== 翻刻 ===== | ||
+ | |||
+ | 門に額かくるを。うつといふはよからぬにや。 | ||
+ | 勘解由小路二品禅門は。額かくるとのた | ||
+ | まひき。見物の桟敷うつもよからぬに/w2-21r | ||
+ | |||
+ | や。ひらばりうつなどは常の事也。桟敷か | ||
+ | まふるなどいふべし。護摩たくといふ | ||
+ | もわろし。修する。護摩するなど云也。 | ||
+ | 行法も法の字をすみていふわろし。 | ||
+ | 濁りていふと清閑寺僧正仰られき | ||
+ | 常にいふ事にかかる事のみおほし/w2-21l | ||
+ | |||
+ | http:// | ||
text/turezure/k_tsurezure160.txt.txt · 最終更新: 2018/10/01 17:02 by Satoshi Nakagawa