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text:shaseki:ko_shaseki10b-05 [2019/05/05 00:28] Satoshi Nakagawa [校訂本文] |
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- | ((底本、標題なし。))寿福寺の長老、悲願房阿闍梨朗誉上人((「朗誉上人」は底本「朗擧上人」。諸本により訂正。))、かの跡を継ぎて長老せらる。後には、寿福寺の長老にておはしき。これも、智行ともに並びなき上人にて、末代にはありがたき智者と申しあひき。 | + | ((底本、標題なし。))寿福寺の長老、悲願房阿闍梨朗誉上人((蔵叟朗誉。「朗誉上人」は底本「朗擧上人」。諸本により訂正。))、かの跡を継ぎて長老せらる。後には、寿福寺の長老にておはしき。これも、智行ともに並びなき上人にて、末代にはありがたき智者と申しあひき。 |
建治二年六月四日、寅の時入滅す。前(さき)の日、塔頭の辺、人のたやすく入らぬ様に、材木のありけるをもつて、われと下知して、結ひ渡させなんどしたためて、大衆に対面し、暇(いとま)乞ひて、寅の時、観音の像の前にて、焼香礼拝して、頌を書きて、倚座に座し、手に印を結びて入滅す。 | 建治二年六月四日、寅の時入滅す。前(さき)の日、塔頭の辺、人のたやすく入らぬ様に、材木のありけるをもつて、われと下知して、結ひ渡させなんどしたためて、大衆に対面し、暇(いとま)乞ひて、寅の時、観音の像の前にて、焼香礼拝して、頌を書きて、倚座に座し、手に印を結びて入滅す。 |