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text:shaseki:ko_shaseki02b-08

沙石集

巻2第8話(18) 弥勒行者の事

校訂本文

近ごろ、八幡の清水1)といふ所に、唯心房の上人とて、貴き真言師聞こえき。広沢の保寿院の流を伝へて、弥勒2)の行者にて、内院の上生を願ひ、如法修行の上人なりけり。

道場の中に、都率3)の内院現じけり。有用の瑜伽(ゆが)成就の行者なるべし。中ごろ、縁にさへられて、しばらく現ぜぬことあれども、また行じて、常に現じけるとなん。慈悲ありて、伝授もやすかりければ、遁世の上人ども、多く伝授しけり。

ある僧、真言の志侍るに、さすことありて、関東へ下向し侍り。上洛して伝授すべきよし申しければ、「必ず上りて、習ひ給へ。末代なればとて、真言の功能(くのう)は、おろかなることなし。あなかしこ、披露し給ふな。真言の功能、見せ奉らん」とて、舌をさし出ださせて、印を結びかくるに、舌の甘きこと、「甘露もかくや」と思ゆ。さて、また印を結びて、取るやうにする時、その味失せぬ。また、鈴の印を結びて振るに、如法ありがたき鈴の音しけり。

「これは、御房に真言の信をおこさせんためなり。ゆめゆめ披露し給ふな」と言はれけるよし、ある僧語りき。

文永の末のころにや、胎蔵の行法して後、鈴も振らずして、礼盤(らいばん)の上にして入滅と聞こえき。「弥勒の浄土、常に現ず。内院の往生、疑ひなし」と弟子に示されけり。

弥勒をば、胎蔵の大日と習ふことあり。行法も胎蔵なり。内院の往生を遂げて、高祖大師に値遇(ちぐ)せらるらん。うらやましくこそ。

それ、弥勒慈尊は補処(ふしよ)の菩薩なり。当来の導師なり。上生経4)の意は、「都率の上生は、生因はなはだやすし。一念希求(いちねんけぐ)の志、一称南無(いつしやうなむ)の功、その素懐(そくわい)を遂ぐ」と見えたり。また、「三会の庭の得脱の因も、わづかに一団の食を衆生に施す因縁、竜花会にして、弥勒を見奉りて得脱すべし」と言へり。「釈迦遺法の弟子、三帰五戒をたもち、袈裟をかくるほどの人は、初会に度を得べし」と言へり。

天竺の風儀、多く上生を願ふ。同界にして因縁あり、報土にあらずして、凡夫の望むに足れり。菩提心共いはざれば、生因またやすし。安養5)・都率の勝劣の時、安養は不退なり。都率は内院・外院の不同ありて、外院は退位なりと言へり。しかれども、慈尊の教化にあづかり、三会の筵(むしろ)に参るべくは不足なし。いはんや、内院は、四十九院の中に無量寿院あり。これ極楽と一つなるべし。一仏の浄土に生じぬれば、諸仏の国隔てなし。すべては是非偏執(ぜひへんしふ)し、たがひに謗(そし)るべからずと言へり。

「極楽の往生は、必ず菩提心をもて生ずべし」と見えたり。浄土論6)の文、「必ず菩提心を発(おこ)すべし」と言ひ、曇鸞の注、同じその意なり。「かの土の快楽(けらく)を聞きて、受楽のためにして、度生(どしやう)の心なくは、生ずべからず」と言へり。しかるに、上生の因は菩提心の文なし。希求(けぐ)の志深くして、少しきの浄業(じやうごふ)あらば、生じつべし。

密教の意には、安養・都率をば、密厳(みつごん)・華蔵(けざう)の浅略と習へり。華蔵は花のごとし。密厳は台(うてな)のごとし。蓮華は一体なりといへども、権実(ごんじつ)・体用(たいゆう)の差別なきにあらず。また、弥勒は胎蔵の大日、弥陀7)は金剛の大日と習ふことあり。両部の大日、まことには理智不二(りちふに)のゆゑに、平等一体なり。

また、三十七尊の中に、西方8)の無量寿9)の四親近の菩薩の中の法利因語は、次(ついで)のごとく、観音10)・文殊11)・弥勒・浄名12)なり。かたがた、弥陀・弥勒、師弟因果の差別なり。勝劣あるべからず。

ただし、密教の習は、因を実とし、果を権とす。因位の弥陀、果仏の弥陀にすぐるべからずといへども、この義の意は、弥勒は在家の俗形を改めずして、本有不改(ほんうふかい)のゆゑに、必ずしも欲界の外に浄土をしめ給はず。自証の極まるところ、いづくも法界宮にあらずといふことなし。自性清浄(じしやうしやうじやう)、本不生際(ほんふしやうざい)に、取捨の心なく、道俗の形なし。ただ世俗の風儀にまかせて、同類の衆生を利す。弥陀の果仏は、俗塵を出でて出家の形となり、穢土を厭(いと)ひて、浄妙の国をしめ、愚痴の凡俗を引導する権跡の姿なり。中下の機は出家の形となり、厭離(えんり)の心をおこして、浄土に生じ、菩提を得べきよしを示し給ふ。螺髪(らほつ)は出家の形なり。

譬(たと)へば、世間の賢人が世を遁(のが)れて山に入る。伯夷・叔斉、蕨(わらび)に餓ゑて首陽山に死せしがごとし。また、綿上山13)に薪に焦れし人14)もあり。許由、耳を洗ひ、巣父、牛を引きしがごとし。聖人は国に仕へ、塵に交はり、光を包み、迹を隠して、涅(くり)に黒まず、泥に染まぬがごとし。これに似て、弥陀は賢人のごとく穢土を捨て、弥勒は聖人のごとく欲界にいます。真実の内証は同じといへども、因は深く果は浅し。賢人は浅く聖人は深きがごとし。

穢土をすて給ふは15)、少し気踈(きうと)く、欲天に処し給ふは、まことに親し。菩薩の徳を言ふに、その体を論ずれば、真如平等のゆゑ故に、四生の群類に少しきの隔てなく、その用を言へば、恒順衆生(ごうじゆんしゆじやう)のゆゑに、六趣の含識にしばらくも離れ給はず。因位の菩薩の利生、果徳の仏の化儀よりもすぐれ給へりとも言ひつべし。これ一往の義門なり。まことに是非することなかれ。

高野の大塔は不二の惣体なり。それより政所(まんどころ)へ五里百八十町に弥勒のおはしますは、胎蔵の大日にあたる。よつて、胎蔵の百八十尊の種子を町率都婆にも書けり。また奥院へ一里は、金剛界の三十七尊の種子を書く。大師の御本地、金剛界の大日とも習ひ、もしは、金剛薩埵にてもおはしますにや。あるいは如意輪観音とも言へり。弥陀と一体なり。金剛の大日に同じ。これ機感の不同なるべし。

上に言ふところの、因の菩薩の実にして、果の仏は権といふこと、しばらく菩提の実義、成仏の外跡(げしやく)の一義によれり。ここをもて、弥勒慈尊の徳用、もつともすぐれ給へり。

およそ、末代16)に、真言の利益あるべきことは、経の文といひ、現証といひ、疑ふべからず。まづ、経といふは六波羅蜜経17)なり。かれにいはく、「三世の諸仏の法宝蔵を五に分かつ18)。一、素多覧蔵(そたらんざう)、禅定(ぜんぢやう)を好む機に説く。二、毘奈耶蔵(びなやざう)、威儀を好む機のために説く。三、対法蔵、智慧を好む機に説く。四、般若蔵、大乗の第一義、空無相の法門を好む機に蒙らしむ。五、陀羅尼蔵、これ真言教なり。初めの三つは小乗の三蔵なり。第四は諸大乗、第五は密宗なり。三学にもかなはず、諸大乗の機にもたらずして、障り重く根鈍なるために陀羅尼蔵を説きて、頓(とん)に無明を除き、涅槃を悟らしめんと言へり。

この五蔵を、乳と酪と生蘇と熟蘇と醍醐に喩へて、前四味は軽病を治(ぢ)し、醍醐の妙薬は重病を治するがごとく、顕教(けんげう)の治せざる機をば、密教これを救ふと言へり。されば、小乗の三蔵は、正法の時盛りにして、人多く得道す。下品(げぼん)の薬の軽き病を治するがごとし。顕の諸大乗は、像法の時盛りなり。中品(ちうぼん)の薬の19)の中の病を治するに似たり。末法に入りては、陀羅尼蔵の利益盛りなり。上品(じやうぼん)の薬の重病を治するがごとし。真言経の中には末法とのみ説けり。

日本の習ひ、国王・大臣は灌頂(くわんぢやう)し給ひ、真言を行じ給ふ。凡下の者は習ふまじきやうに思ひ習はせり。経の中には、貴賤を論ぜず。ただし、自然(じねん)に戒力(かいりき)なくして、凡下の者、乞ひ願ふ心のなきにこそ。また、真言教は内証の法として、上郎しきゆゑに、おのづからかかるにや。されば慧果(けいか)大師20)の御言には、「人の中に貴きは国王、法の中に貴きは密教」と云云、性霊集の中に見えたり。

しかるに、この義をわきまへざる世間の人は、真言教をば、「上代の利根の人、清浄の僧のみ学し行ずべし。在家の男女の分(ぶん)にあらず。末世の根機に相応せず」と思ひあへり。さて、あげてこれを謗る。愚痴寡聞のゆゑなり。まして、浄土門の人は、「聖道の法門は末法万年に利益なし」と言ふをや。大きにこの経文に違(ゐ)せり。真言経の中には、ひとへに末法の利益を説く。「善男善女、この法を修行すべし」と言へり。ただし、伝法の師となることは比丘僧に限り、自行の要法を修することは在家・出家を論ぜず。まして、有縁の本尊の真言を持すること、人を選ぶことなし。

日本の浄土門の祖門たる法然上人も、この経文を引きて、「念仏の末代に益あるべきこと、真言教のごとし」と釈す。選択集21)の中に見えたり。先達はかやうに隔つる所なし。末学、みだりに偏執して、余宗を謗(そし)る、よしなきことなり。

真言の利益、経文、分明なる上に、当時の現証をいはば、弘法大師22)、大唐にして、密教を青龍寺の慧果大師23)に伝へて、わが国へ三杵を投げて、「真言修行相応の地にとまるべし」と誓ひ24)給へるに、五鈷は東寺にとどまり、三鈷は高野山に、独鈷は土佐国にとどまりて、すでに四百余歳、三密修行の霊地として、世こぞて帰するゆゑに、有縁の亡魂の遺骨をかの山に納むること、貴賤をいはず、華夷を論ぜず、年にしたがひて盛りなり。

それ、法の興廃、物の盛衰、これ人のしわざにあらず。必ず天のしからしむるゆゑなり。これをもて思ふに、密教の末代に益あることを信ずべし。

ゆゑに、醍醐の竹谷の乗願房の上人25)は、浄土宗の明匠と聞こえき。「亡魂の菩提を弔(とぶら)ふには、何の法かすぐれたる」と、勅宣の下りたりけるには、宝篋印陀羅尼(ほうけういんだらに)・光明真言(くわうみやうしんごん)のすぐれたるよしを奏し申さる。門弟、本意なきことに思ひて、「浄土門の師なり。念仏こそ広大の善根なり。無上の功徳なり。何ごとに、無下に不足あるまじきに、他宗の利益を讃めて、わが家の仏法を次にせらるること、しかるべからず」と、申しあひければ、

「まことに念仏に衆徳を具足して、祈念にしたがひて願望をとぐべき道理は、すべての善根の徳なれば、その道理、疑ひなし。いづれの法にか、その益なからん。ただし、『十悪五逆の者、往生す』と言ふも、善知識にあひて、わが十念を唱へてこそ、来迎にあづかり、極楽に生ずることなれ。

宝篋印陀羅尼は、「十悪五逆の罪人、悪道にしたがひて免(まぬ)かるるに期なきに、その子孫ありて、この神呪を26)、わづかに七返満てて、かの亡魂に廻向すれば、たちまちにその洋銅熱鉄(やうどうねつてつ)変じて、八功徳の池となり、蓮華生じて足を受け、宝蓋(ほうがい)頂(いただき)にとどまりて、その蓮飛ぶがごとくして、須臾(しゆゆ)の間に極楽に生じて、一切種智を証し、位(くらゐ)補処(ふしよ)にあり」と説かれたり。

光明真言は、また儀軌(ぎき)の説に、「地獄に落ちて、苦患に沈む亡魂に、この真言、一返満てて、廻向すれば、無量寿如来27)この亡魂に手を授けて、極楽世界へ引導し給ふ」とも説き、「いはんや十・二十返誦せん功徳、量るべからず」と説かれたり。また、「亡魂の墓所にて、この真言を四十九返誦して廻向すれば、無量寿如来、この霊を荷負(かふ)して、極楽世界へ引導し給ふ」と説き、また、経28)の中には、「この陀羅尼を満てて、土沙を加持すること一百八返して、この土沙を墓所に散らし、死骸に散らせば、土沙より光を放ちて、霊魂を救ひて、極楽に送る」と説かれたり。

念仏には、これほどの文証、いまだ見及び侍らず。道理あれども、文証なきことは奏しがたし。仏法に偏頗(へんば)あるべきことなければ、自他宗と隔つべきにあらず。念仏の中にも、分明(ぶんみやう)なる文証あらば、追ひてこそ奏し申さめ」と申されけると、承はり伝へたり。

まことに智者と聞きしに合ひて、偏執なき意(こころ)なり。

乗願房上人の詞の大綱をもて、ついでに本文をあらあら注(しる)す。公家へかくのごとく細やかに奏し申すことは、分明に承はらねども、本文を注して、道俗の信をもよほさんこと、咎(とが)あらじかし。「経文を、あるいは略し、あるいは広して、人に施す。真実の法施なり」と仏の説き給へば、この金言を仰(あふ)ぐなるべし。

善導和尚の般舟讃(はんじゆさん)29)の序の意にかなへり。かの経の文に、「重障鈍根(ぢうしやうこんどん)の者、余教に漏れたるをば、陀羅尼蔵を以てこれを利す。余の薬の治せざる重病を、醍醐の妙薬、これを治するがごとし。この陀羅尼、たちまちに無明を除いて、涅槃を悟る」と言へり。まして、浄土の往生はやすかるべし。六字の名号こそ持(たも)ちやすきに、一字の陀羅尼もあれば、鈍根の者も習ひやすし。

また、「念仏はひとへに他力による。真言は三力による」。また、「念仏には、特留此経(どくるしきやう)、止住百歳と言ひ、真言は末法劫末の時にも、舎利の利益あるべし」と言へり。しかれば、念仏門にあひ、同じき法門なるを、聖道と言ひて、益なしと思へる、心得がたくこそ。

念仏は、他力と言ひながら、自力もあり。されば、二力なり。真言は、以我功徳力、如来加持力、及び、以法界力とて、三力なり。これを譬へば、釘抜きの竿(さを)は如来の加持力、座は 法界力、わが手は以功徳力なり。釘抜きの寄り合ひて、大なる釘をやすく抜くがごとし。重障の除こること、おのづから知られ侍りがたし。

真言は末代に益あるべし。これ、古き人の喩へに聞かずといへども、私(わたくし)に思ひより侍り。念仏・真言は、大概風情あひ似たり。義門、互ひにあひ資(たす)けて、信を増すべし。争ひあへること、かへすがへす詮なくこそ。当世は西山の浄土宗の人ども、真言を習ひあへると聞く。もつともしかるべきことにや。

ある真言の伝には、「六字の名号をも、五仏の種子」と習ふに、全く真言にて侍り。まことに阿字の一字、まさしく真言の肝心なり。深く習へば、舌相言語、みなこれ真言なり。仏陀の名字、何ぞ真言にあらざらん。すべては、法身常恒の説なれば、世々(せぜ)に絶ゆる30)ことなく、憶持不忘(おくぢふまう)の教えなれば、生々(しやうじやう)に忘るることなし。

三大僧祇(さんだいそうぎ)の修行を一念の阿字にこえ、五相瑜伽(ごさうゆが)の宝蔵を一座の観心に開く。一字の真言もあれば、鈍根の者も習ふにこれやすし。本有(ほんう)の万荼(まんだ)なれば、重障の者も得ることかたからず。智慧浅けれども、信心深ければ、利益むなしからず。観念おろそかなれども、加持の力なれば、悉地(しつち)成(じやう)じやすし。近くは安養・知足に生れ、遠くは密厳・華蔵に移る。また、現生には災障を払ひ、当来には菩提を得(う)。国土を祈るにも、その効験いちじるし。亡魂を弔ふにも、その利益すぐれたり。如来内証の秘蔵、衆生頓悟の法門なり。少しきも結縁し、しひても勤行すべし。

翻刻

 弥勒行者事
近比八幡ノ清水ト云所ニ唯心房ノ上人トテ貴キ真言師
聞エキ広沢ノ保寿院之流ヲ伝テ弥勒ノ行者ニテ内院之上
生ヲ願ヒ如法修行ノ上人ナリケリ道場ノ中ニ都率ノ内院/k2-62l

https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00012949#?c=0&m=0&s=0&cv=61&r=0&xywh=-2470%2C416%2C5566%2C3288

現シケリ有用ノ瑜伽成就ノ行者ナルヘシ中比縁ニサヘラレテ
暫ク現セヌ事有レトモ又行シテ常ニ現シケルトナン慈悲アリテ
伝授モヤスカリケレハ遁世ノ上人共オホク伝授シケリ或僧真
言ノ志シ侍ルニ指事アリテ関東ヘ下向シ侍リ上洛シテ伝授ス
ヘキ由申ケレハ必ス上テ習ヒ給ヘ末代ナレハトテ真言ノ功能
ハヲロカナル事無シ穴賢披露シ給ナ真言ノ功能見セ奉ラン
トテ舌ヲサシイタサセテ印ヲムスヒカクルニ舌ノ甘キ事甘露モカ
クヤト覚ユサテ又印ヲムスヒテトルヤウニスル時其味ウセヌ又
鈴ノ印ヲムスヒテフルニ如法アリカタキ鈴ノ音シケリコレハ御房
ニ真言ノ信ヲオコサセンタメナリユメユメ披露シ給ナトイハレケル
由或僧語リキ文永ノ末ノ比ニヤ胎蔵ノ行法シテ後鈴モフラス
シテ礼盤ノ上ニシテ入滅ト聞ヘキ弥勒ノ浄土常ニ現ス内院ノ往/k2-63r
生ウタカヒナシト弟子ニシメサレケリ弥勒ヲハ胎蔵ノ大日ト習
事有リ行法モ胎蔵也内院ノ往生ヲトケテ高祖大師ニ値遇
セラルランウラヤマシクコソ夫弥勒慈尊ハ補処ノ菩薩也当来
ノ導師也上生経ノ意都率ノ上生ハ生因ハナハタヤスシ一念希
求ノ志一称南無ノ功ソノ素懐ヲトクト見ヘタリ又三会ノ庭
ノ得脱ノ因モワツカニ一摶ノ食ヲ衆生ニホトコス因縁龍花
会ニシテ弥勒ヲ見奉テ得脱スヘシト云ヘリ釈迦遺法ノ弟子三
帰五戒ヲタモチ袈裟ヲカクルホトノ人ハ初会ニ度ヲウヘシト云
リ天竺ノ風儀オホク上生ヲネカフ同界ニシテ因縁有報土ニ非
シテ凡夫ノ望ムニタレリ菩提心共イハサレハ生因又ヤスシ安
養都率ノ勝劣ノ時安養ハ不退也都率ハ内院外院ノ不同
有テ外院ハ退位ナリトイヘリ然トモ慈尊ノ教化ニアツカリ三/k2-63l

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会ノ筵ニマイルヘクハ不足無シ況ヤ内院ハ四十九院ノ中ニ
無量寿院有コレ極楽ト一ナルヘシ一仏ノ浄土ニ生シヌレハ
諸仏ノ国ヘタテナシスヘテハ是非偏執シタカヒニソシルヘカラス
トイヘリ極楽ノ往生ハ必ス菩提心ヲモテ生スヘシト見ヘタリ浄
土論ノ文必菩提心ヲ発スヘシトイヒ曇鸞ノ注同ク其意也
彼土ノ快楽ヲ聞テ受楽ノ為ニシテ度生ノ心ナクハ生スヘカラス
トイヘリ然ニ上生ノ因ハ菩提心ノ文無シ希求ノ志シ深クシテス
コシキノ浄業アラハ生シツヘシ密教ノ意ニハ安養都率ヲハ密
厳華蔵ノ浅略ト習ヘリ華蔵ハ花ノ如シ密厳ハ臺ノ如シ蓮
華ハ一体也トイヘトモ権実体用ノ差別ナキニアラス又弥勒ハ
胎蔵ノ大日弥陀ハ金剛ノ大日ト習事有両部ノ大日実ニ
ハ理智不二ノ故ニ平等一体也又三十七尊ノ中ニ両方ノ/k2-64r
無量寿ノ四親近ノ菩薩ノ中ノ法利因語ハ次テノ如ク観
音文殊弥勒浄名也旁弥陀弥勒師弟因果ノ差別也勝
劣アルヘカラス但シ密教ノ習ハ因ヲ実トシ果ヲ権トス因位ノ
弥陀果仏ノ弥陀ニスクルヘカラストイヘトモコノ義ノ意ハ弥勒
ハ在家ノ俗形ヲアラタメスシテ本有不改ノ故ニカナラスシモ欲
界ノ外ニ浄土ヲシメ給ハス自証ノ極マル処イツクモ法界宮ニ
アラストイフ事無シ自性清浄本不生際ニ取捨ノ心ナク道俗
ノ形ナシタタ世俗ノ風儀ニマカセテ同類ノ衆生ヲ利ス弥陀ノ
果仏ハ俗塵ヲイテテ出家ノ形ト成リ穢土ヲイトヒテ浄妙ノ
国ヲシメ愚痴ノ凡俗ヲ引導スル権跡ノスカタナリ中下ノ機ハ
出家ノ形ト成リ厭離ノ心ヲオコシテ浄土ニ生シ菩提ヲウヘ
キ由ヲ示シ給螺髪ハ出家ノ形也譬ハ世間ノ賢人ガ世ヲノ/k2-64l

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カレテ山ニ入ル伯夷叔斉蕨ニウヱテ首陽山ニ死セシカコトシ
又綿上山ニ薪ニコカレシ人モアリ許由耳ヲ洗ヒ巣父牛ヲヒ
キシカ如シ聖人ハ国ニツカヘ塵ニマシハリ光ヲツツミ迹ヲカクシテ
涅ニクロマス泥ニソマヌカ如シコレニ似テ弥陀ハ賢人ノ如ク穢
土ヲステ弥勒ハ聖人ノ如ク欲界ニイマス真実ノ内証ハ同ト
云ヘ共因ハ深ク果ハ浅シ賢人ハアサク聖人ハフカキカコトシ
穢土ヲステ給フスコシキウトク欲天ニ処シ給フハマコトニシタシ
菩薩ノ徳ヲイフニ其体ヲ論スレハ真如平等之故ニ四生ノ
群類ニスコシキノ隔ナク其用ヲイヘハ恒順衆生ノ故ニ六趣ノ
含識ニ暫モハナレ給ハス因位ノ菩薩ノ利生果徳ノ仏ノ化
儀ヨリモ勝レ給ヘリトモイヒツヘシ是一往ノ義門也誠ニ是非
スル事ナカレ高野ノ大塔ハ不二ノ惣体也其ヨリ政所ヘ五里/k2-65r
百八十町ニ弥勒ノ御坐ハ胎蔵ノ大日ニアタル仍テ胎蔵ノ
百八十尊ノ種子ヲ町率都婆ニモカケリ又奥院ヘ一里ハ金
剛界ノ三十七尊ノ種子ヲカク大師ノ御本地金剛界ノ大
日トモ習ヒ若シハ金剛薩埵ニテモ御坐ニヤ或ハ如意輪観
音共イヘリ弥陀ト一体也金剛ノ大日ニ同シ是機感ノ不
同ナルヘシ上ニイフトコロノ因ノ菩薩ノ実ニシテ果ノ仏ハ権トイ
フ事暫ク菩提ノ実義成仏ノ外跡ノ一義ニヨレリココヲモテ
弥勒慈尊ノ徳用尤勝レ給ヘリ凡ソ末化ニ真言ノ利益有
ヘキ事ハ経ノ文トイヒ現証トイヒウタカフヘカラス先経トイフハ
六波羅蜜経也彼ニ云三世ノ諸仏ノ法宝蔵ヲ五一分ツ一
素多覧蔵禅定ヲコノム機ニ説ク二毘奈耶蔵威儀ヲコノム
機ノ為ニ説ク三対法蔵智慧ヲコノム機ニ説ク四般若蔵大/k2-65l

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乗ノ第一義空無相ノ法門ヲコノム機ニカフムラシム五陀羅
尼蔵コレ真言教也初ノ三ハ小乗ノ三蔵也第四ハ諸大乗
第五ハ密宗也三学ニモカナハス諸大乗ノ機ニモタラスシテ障リ
重ク根鈍ナル為ニ陀羅尼蔵ヲ説テ頓ニ無明ヲノソキ涅槃ヲ
サトラシメントイヘリコノ五蔵ヲ乳ト酪ト生蘇ト熟蘇ト醍醐
ニ喩テ前四味ハ軽病ヲ治シ醍醐ノ妙薬ハ重病ヲ治スルカ
如ク顕教ノ治セサル機ヲハ密教是ヲ救ト云ヘリサレハ小乗ノ
三蔵ハ正法ノ時サカリニシテ人オホク得道ス下品ノ薬ノ軽キ
病ヲ治スルカ如シ顕ノ諸大乗ハ像法ノ時サカリナリ中薬ノ
中ノ病ヲ治スルニ似タリ末法ニ入テハ陀羅尼蔵ノ利益サカ
リ也上品ノ薬ノ重病ヲ治スルカコトシ真言経ノ中ニハ末法ト
ノミトケリ日本ノ習ヒ国王大臣ハ灌頂シ給真言ヲ行シ給フ/k2-66r
凡下ノ者ハナラフマシキヤウニ思ヒナラハセリ経ノ中ニハ貴賤ヲ
論セスタタシ自然ニ戒力ナクシテ凡下ノ者コヒネカフ心ノナキニ
コソ又真言教ハ内証ノ法トシテ上郎シキユヘニヲノツカラカカル
ニヤサレハ慧果大師ノ御言ニハ人ノ中ニ貴ハ国王法ノ中ニ
貴ハ密教云云性霊集ノ中ニ見エタリ然ニ此義ヲ弁ヘサル世
間人ハ真言教ヲハ上代ノ利根ノ人清浄ノ僧ノミ学シ行ス
ヘシ在家ノ男女ノ分ニアラス末世ノ根機ニ相応セスト思ア
ヘリサテアケテコレヲソシル愚痴寡聞ノユヘナリマシテ浄土門ノ
人ハ聖道ノ法門ハ末法万年ニ利益ナシトイフヲヤ大ニ此経
文ニ違セリ真言経ノ中ニハ偏ニ末法ノ利益ヲ説ク善男善
女此法ヲ修行スヘシトイヘリ但シ伝法ノ師ト成ル事ハ比丘
僧ニカキリ自行ノ要法ヲ修スル事ハ在家出家ヲ論セスマシテ/k2-66l

https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00012949#?c=0&m=0&s=0&cv=65&r=0&xywh=-3230%2C314%2C6679%2C3946

有縁ノ本尊ノ真言ヲ持スル事人ヲヱラフ事ナシ日本ノ浄土
門ノ祖門タル法然上人モ此経文ヲ引テ念仏ノ末代ニ益
アルヘキ事真言教ノ如シト釈ス選択集ノ中ニ見ヘタリ先達ハ
加様ニ隔ツル所無シ末学ミタリニ偏執シテ餘宗ヲソシル由ナキ
事也真言ノ利益経文分明ナル上ニ当時ノ現証ヲイハハ弘
法大師大唐ニシテ密教ヲ青龍寺ノ慧果大師ニ伝ヘテ我国ヘ
三杵ヲナケテ真言修行相応ノ地ニトマルヘシト譬ヒ給ヘルニ
五古ハ東寺ニトトマリ三鈷ハ高野山ニ独古ハ土佐国ニトト
マリテ既ニ四百余歳三密修行ノ霊地トシテ世コソテ帰スル故
ニ有縁ノ亡魂ノ遺骨ヲ彼山ニ納ル事貴賤ヲイハス華夷ヲ論
セス年ニ随テサカリナリ夫法ノ興廃物ノ盛衰コレ人ノシワサニ
アラスカナラス天ノシカラシムル故ナリコレヲモテ思ニ密教ノ末/k2-67r
代ニ益有事ヲ信スヘシ故ニ醍醐ノ竹谷ノ乗願房ノ上人ハ
浄土宗ノ明匠ト聞ヱキ亡魂ノ菩提ヲトフラフニハ何ノ法カ
勝タルト勅宣ノ下タリケルニハ宝篋印陀羅尼光明真言ノ
スクレタルヨシヲ奏シ申サル門弟本意ナキ事ニ思テ浄土門ノ
師也念仏コソ広大善根也無上ノ功徳也何事ニ無下ニ
不足アルマシキニ他宗ノ利益ヲホメテ我家ノ仏法ヲツキニセ
ラルル事シカルヘカラスト申アヒケレハ誠ニ念仏ニ衆徳ヲ具足
シテ祈念ニ随テ願望ヲトクヘキ道理ハスヘテノ善根ノ徳ナレハ
其道理ウタカヒナシ何ノ法ニカ其益ナカランタタシ十悪五逆
ノ者往生ストイフモ善知識ニ相テ我カ十念ヲ唱ヘテコソ来
迎ニアツカリ極楽ニ生スル事ナレ宝篋印陀羅尼ハ十悪五
逆ノ罪人悪道ニ随テマヌカルルニ期ナキニ其子孫アリテコノ/k2-67l

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神児ヲワヅカニ七返満テカノ亡魂ニ廻向スレハタチマチニソノ
洋銅熱鉄変シテ八功徳ノ池ト成リ蓮華生シテ足ヲウケ宝蓋
イタタキニトトマリテソノ蓮飛カコトクシテ須臾ノ間ニ極楽ニ生シテ
一切種智ヲ証シ位補処ニアリトトカレタリ光明真言ハ又儀
軌ノ説ニ地獄ニオチテ苦患ニシツム亡魂ニ此真言一返ミテ
テ廻向スレハ無量寿如来コノ亡魂ニ手ヲサツケテ極楽世界
ヘ引導シ給共説キイハンヤ十二十返誦セン功徳ハカルヘ
カラスト説レタリ又亡魂ノ墓所ニテコノ真言ヲ四十九返誦
シテ廻向スレハ無量寿如来コノ霊ヲ荷負シテ極楽世界ヘ引導
シ給ト説キ又経ノ中ニハコノ陀羅尼ヲ満テ土沙ヲ加持スル
事一百八返シテコノ土沙ヲ墓所ニチラシ死骸ニチラセハ土沙
ヨリ光ヲハナチテ霊魂ヲスクヒテ極楽ニヲクルトトカレタリ念仏/k2-68r
ニハコレホトノ文証イマタ見ヲヨヒ侍ラス道理アレトモ文証無
事ハ奏シカタシ仏法ニ偏頗アルヘキ事ナケレハ自他宗トヘタ
ツヘキニアラス念仏ノ中ニモ分明ナル文証アラハ追テコソ奏シ
申サメト申サレケルト承伝ヘタリマコトニ智者ト聞シニ合テ偏
執無キ意也乗願房上人ノ詞ノ大綱ヲモテツイテニ本文ヲ
アラアラ注ス公家ヘ如此コマヤカニ奏シ申事ハ分明ニ承ハラネト
モ本文ヲ注シテ道俗ノ信ヲモヨホサン事トカアラシカシ経文ヲ或
ハ略シ或ハ広シテ人ニ施ス真実ノ法施ナリト仏ノ説給ヘハコノ
金言ヲアフクナルヘシ善導和尚ノ般舟讃ノ序ノ意ニカナヘリ
彼ノ経ノ文ニ重障鈍根ノ者餘教ニモレタルヲハ陀羅尼蔵ヲ
モテコレヲ利ス餘ノ薬ノ治セサル重病ヲ醍醐ノ妙薬コレヲ治
スルカ如シコノ陀羅尼タチマチニ無明ヲノソヒテ涅槃ヲサトル/k2-68l

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トイヘリマシテ浄土ノ往生ハヤスカルヘシ六字ノ名号コソ持チ
ヤスキニ一字ノタラニモアレハ鈍根ノ者モナラヒヤスシ又念仏ハ
ヒトヘニ他力ニヨル真言ハ三力ニヨル又念仏ニハ特留此経止
住百歳ト云真言ハ末法劫末ノ時ニモ舎利ノ利益アルヘシ
ト云リ然レハ念仏門ニアヒ同キ法門ナルヲ聖道ト云テ益無
シト思ヘル心ヱカタクコソ念仏ハ他力トイヒナカラ自力モアリ
サレハ二力也真言ハ以我功徳力如来加持力及以法界
力トテ三力也コレヲ譬ヘハ釘抜ノサヲハ如来ノ加持力坐ハ
法界力我手ハ以功徳力也釘抜ノヨリアヒテ大ナル釘ヲ
ヤスクヌクカコトシ重障ノノソコル事ヲノツカラシラレ侍リカタシ
真言ハ末代ニ益アルヘシコレフルキ人ノタトヘニ聞カストイヘト
モ私ニ思ヨリ侍リ念仏真言ハ大概風情アヒ似タリ義門タカ/k2-69r
ヒニ相資テ信ヲマスヘシアラソヒアヘル事返々無詮コソ当世ハ
西山ノ浄土宗人共真言ヲナラヒアヘルト聞尤可然事ニヤ
或ル真言ノ伝ニハ六字ノ名号ヲモ五仏ノ種子ト習ニ全ク真
言ニテ侍リ誠ニ阿字ノ一字正シク真言ノ肝心也深ク習ヘハ
舌相言語皆是真言ナリ仏陀ノ名字何ソ真言ニアラサラン
スヘテハ法身常恒ノ説ナレハ世々ニタフルコトナク憶持不忘
ノ教ナレハ生々ニワスルル事ナシ三大僧祇ノ修行ヲ一念ノ阿
字ニコヱ五相瑜伽ノ宝蔵ヲ一座ノ観心ニヒラク一字ノ真
言モアレハ鈍根ノモノモ習ニ是ヤスシ本有ノ万荼ナレハ重障
ノモノモ得事カタカラス智慧アサケレトモ信心深ケレハ利益ム
ナシカラス観念オロソカナレトモ加持ノ力ナレハ悉地成シヤス
シ近ハ安養知足ニ生レ遠ハ密厳華蔵ニウツル又現生ニハ/k2-69l

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災障ヲハラヒ当来ニハ菩提ヲ得国土ヲイノルニモ其効験イチ
シルシ亡魂ヲ弔ニモ其利益スクレタリ如来内証ノ秘蔵衆
生頓悟ノ法門也スコシキモ結縁シシヰテモ勤行スヘシ/k2-70r

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1)
石清水八幡宮
2)
弥勒菩薩
3)
都率天・兜率天
4)
観弥勒菩薩上生兜率天経
5)
極楽浄土
6)
無量寿経優婆提舎願生偈
7) , 9) , 27)
阿弥陀如来
8)
「西方」は底本「両方」。諸本により訂正。
10)
観世音菩薩
11)
文殊菩薩
12)
維摩居士
13)
緜上山
14)
介子推
15)
「給ふは」は底本「は」なし。諸本により補入。
16)
「末代」は底本「末化」。諸本により訂正。
17)
大乗理趣六波羅蜜多経
18)
「五に分かつ」は底本「五一分ツ」。諸本により訂正
19)
「中品の薬の」は底本「中薬」。諸本により訂正。
20) , 23)
恵果
21)
選択本願念仏集
22)
空海
24)
「誓ひ」は底本「譬ヒ」
25)
宗源
26)
「神呪」は底本「神児」。諸本により訂正。
28)
不空羂索神変真言経
29)
依観経等明般舟三昧行道往生讃
30)
「絶ゆる」は底本「絶フル」。諸本により訂正
text/shaseki/ko_shaseki02b-08.txt · 最終更新: 2018/08/15 16:46 by Satoshi Nakagawa