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text:shaseki:ko_shaseki00-00 [2018/06/30 11:05] Satoshi Nakagawa [翻刻] |
text:shaseki:ko_shaseki00-00 [2019/05/09 22:57] (現在) Satoshi Nakagawa |
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このゆゑに、雑談(ざふだん)の次(ついで)に教門を引き、戯論(けろん)の中に解行(げぎやう)を示す。これを見る人、拙き語をあざむかずして、法義をさとり、うかれたることを正さずして、因果をわきまへ、生死の郷(さと)を出づる媒(なかだち)とし、涅槃の都にいたるしるべとせよとなり。 | このゆゑに、雑談(ざふだん)の次(ついで)に教門を引き、戯論(けろん)の中に解行(げぎやう)を示す。これを見る人、拙き語をあざむかずして、法義をさとり、うかれたることを正さずして、因果をわきまへ、生死の郷(さと)を出づる媒(なかだち)とし、涅槃の都にいたるしるべとせよとなり。 | ||
- | これすなはち、愚老が志のみ。彼金を求むる者は、沙を集めてこれを取り、玉を翫(もてあそ)ぶ類(たぐひ)は、石を拾ひてこれを瑩(みが)くく。よつて、沙石集と名付く。巻は十に満ち、事は百に余れり。 | + | これすなはち、愚老が志のみ。彼金を求むる者は、沙を集めてこれを取り、玉を翫(もてあそ)ぶ類(たぐひ)は、石を拾ひてこれを瑩(みが)く。よつて、沙石集と名付く。巻は十に満ち、事は百に余れり。 |
時に弘安第二の暦、三伏の夏の天、これを集む。林下の貧士無住。 | 時に弘安第二の暦、三伏の夏の天、これを集む。林下の貧士無住。 |