text:sesuisho:n_sesuisho5-093
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
次のリビジョン | 前のリビジョン | ||
text:sesuisho:n_sesuisho5-093 [2022/03/28 12:02] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:sesuisho:n_sesuisho5-093 [2022/03/28 12:07] (現在) – [翻刻] Satoshi Nakagawa | ||
---|---|---|---|
行 6: | 行 6: | ||
[[n_sesuisho5-092|<< | [[n_sesuisho5-092|<< | ||
- | 山家に候ふ聟が市に出で、用をととのへ、日の暮れてより、舅(しうと)のもとに立ち寄る。舅、「まづ洗足(せんそく)を参らせよ」とあれば、「せんそく」を夕飯(ゆふめし)のことと合点し((「合点し」は底本「そんし」。諸本により訂正。))、「こなたにてはやとく、せんそくいたいた」と。「さらば、あんどうを参らせよ」と言ふ。これも「行燈(あんどう)を知らねば、「食ひもののことや」と思ひ、「これはかかるお時宜(じぎ)、あんどうを給はるほどならば、せんそくをこそ給べうずれ」と。 | + | 山家に候ふ聟が市に出で、用をととのへ、日の暮れてより、舅(しうと)のもとに立ち寄る。舅、「まづ洗足(せんそく)を参らせよ」とあれば、「せんそく」を夕飯(ゆふめし)のことと合点し((「合点し」は底本「そんし」。諸本により訂正。))、「こなたにてはやとく、せんそくいたいた」と。「さらば、あんどうを参らせよ」と言ふ。これも「行灯(あんどう)を知らねば、「食ひもののことや」と思ひ、「これはかかるお時宜(じぎ)、あんどうを給はるほどならば、せんそくをこそ給べうずれ」と。 |
油つき((油月・油坏・油尽き))あんどんげなる光かな 春可 | 油つき((油月・油坏・油尽き))あんどんげなる光かな 春可 | ||
行 23: | 行 23: | ||
これはかかるお時宜あんどうをたまはるほと | これはかかるお時宜あんどうをたまはるほと | ||
ならはせんそくをこそたべうすれと | ならはせんそくをこそたべうすれと | ||
- | 油つきあんとんげなる光哉 春可 | + | 油つきあんとんげなる光哉 春可/n5-64l |
text/sesuisho/n_sesuisho5-093.txt · 最終更新: 2022/03/28 12:07 by Satoshi Nakagawa