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text:sesuisho:n_sesuisho4-035
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text:sesuisho:n_sesuisho4-035 [2021/11/28 11:47] (現在) – 作成 Satoshi Nakagawa
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 +[[index.html|醒睡笑]] 巻4 いやな批判
 +====== 8 人ありて昼は振舞に行くと言ふ・・・ ======
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 +===== 校訂本文 =====
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 +[[n_sesuisho4-034|<<PREV]] [[index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho4-036|NEXT>>]]
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 +人ありて、「昼は振舞(ふるまひ)に行く」と言ふ。一人言ふ、「『ふるまひ』にてはなし。『ふれまひ』がよし」と。二人の論、つひに果てず。
 +
 +折節、回国(くわいこく)の沙門あり。「理は左右方ともにあきらけし。予が決するいはれを聞け。兼日(けんじつ)より人をまはし文をつかはし、呼ぶや呼ばるるをば『ふれまい』といつて、その体(てい)重し。自然天然(しぜんてんねん)と行きがかりに、とりあへず振舞ひ振舞はるるをば『ふるまひ』とよんで、くらゐ軽(かろ)くよし」。
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 +[[n_sesuisho4-034|<<PREV]] [[index.html|『醒睡笑』TOP]] [[n_sesuisho4-036|NEXT>>]]
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 +===== 翻刻 =====
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 +  一 人ありて昼(ひる)は振舞に行といふ一人いふふる/n4-30l
 +
 +    まひにてはなしふれまひがよしと二人の論
 +    つゐにはてず折ふし回国の沙門あり理は左
 +    右方ともにあきらけし予(よか)決(けつ)するいはれをきけ
 +    兼日(けんしつ)より人をまはし文をつかはしよぶやよば
 +    るるをはふれまいといつて其てゐおもし自
 +    然天然と行がかりにとりあへすふるまひ
 +    ふるまはるるをばふるまひとよんでくらゐ
 +    かろくよし/n4-31r
  
text/sesuisho/n_sesuisho4-035.txt · 最終更新: 2021/11/28 11:47 by Satoshi Nakagawa