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text:sesuisho:n_sesuisho3-070 [2021/10/18 18:17] – 作成 Satoshi Nakagawatext:sesuisho:n_sesuisho3-070 [2021/10/18 18:21] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 「さるところにて、釈迦の文(ふみ)を見たは」と語る。聞く人感じ、「声聞(しやうもん)・縁覚(えんがく)・羅漢(らかん)の内、誰々への宛て所ぞや」。「耆婆(きば)が方への文なり」。「さては、竹はしに梵字か。文章いかにや」と問ふ。 「さるところにて、釈迦の文(ふみ)を見たは」と語る。聞く人感じ、「声聞(しやうもん)・縁覚(えんがく)・羅漢(らかん)の内、誰々への宛て所ぞや」。「耆婆(きば)が方への文なり」。「さては、竹はしに梵字か。文章いかにや」と問ふ。
  
-「そのことよ。紙は日本一の播磨杉原に、鳥様(とりかいやう)をもつて、いかにも墨をかうかうと、『このほどは久不懸御目候(久しくお目に懸からず候ふ)。四五日以前、霊鷲山(りやうじゆせん)の麓(ふもと)にて風をひき、咳気(がいき)散々に候ふ。薬一二貼可給候(薬一・二貼給はるべく候ふ)。賢(かしく)。 耆婆殿参る。釈迦判』」。+「そのことよ。紙は日本一の播磨杉原に、鳥様(とりかいやう)をもつて、いかにも墨をかうかうと、『このほどは久不懸御目候(久しくお目に懸からず候ふ)。四五日以前、霊鷲山(りやうじゆせん)の麓(ふもと)にて風をひき、咳気(がいき)散々に候ふ。薬一二貼可給候(薬一・二貼給はるべく候ふ)。賢(かしく)。 耆婆殿参る。釈迦判』」。
  
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text/sesuisho/n_sesuisho3-070.txt · 最終更新: 2021/10/19 13:03 by Satoshi Nakagawa