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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka14-51
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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka14-51 [2018/04/15 13:24] (現在) – 作成 Satoshi Nakagawa
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 +蒙求和歌
 +====== 第14第51話(251) 桓温奇骨 ======
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 +===== 校訂本文 =====
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 +** 桓温奇骨 **
 +
 +晋の桓温、字(あざな)は子元といふ。父は字は茂論((茂倫が正しい。))といふ。
 +
 +桓温、生まれての年、温嶠といふ人、相卜していはく、「この児は奇骨あり。こころみに泣く声を聞かむ」と言ふ。児泣く声を聞くに、「まことに英物なりけり」と言ふ。これによりて、温嶠が一字を取りて、桓温とは名付ける。
 +
 +人となりては、まづ大司馬になされて、次に丞相になされにけり。温嶠が昔相せし所、たがはず。天下無双の名士たりけり。
 +
 +  根ざすよりかつがつ人の仰(あふ)ぎしやこだかかるべき松の行く末
 +
 +===== 翻刻 =====
 +
 +  桓温奇骨  晋ノ桓温アサナハ子元トイフ父ハア/サナハ茂論トイフ桓温ウマレテノトシ
 +  温嶠トイフ人相卜シテ云クコノ児ハ奇骨アリ心ミニ
 +  ナクコヱヲキカムトイフ児ナクコヱヲキクニマコトニ英
 +  物ナリケリトイフコレニヨリテ温嶠カ一字ヲトリテ桓
 +  温トハナツケケルヒトトナリテハマツ大司馬ニナサレテツキニ
 +  丞相ニナサレニケリ温嶠カムカシ相セシトコロタカハス天下
 +  無双ノ名士タリケリ/d2-56r
 +
 +          ネサスヨリカツカツ人ノアフキシヤ
 +          コタカカルヘキマツノユクスヱ/d2-56l
  
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka14-51.txt · 最終更新: 2018/04/15 13:24 by Satoshi Nakagawa