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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka14-48 [2018/04/11 11:25] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka14-48 [2018/04/11 11:34] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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洛陽に来たりて、輓輅の轄を抜きて、漢の高祖((劉邦))を勧めて、「都を関中に移し給へ」と申しけり。後に、建信侯になされにけり。 | 洛陽に来たりて、輓輅の轄を抜きて、漢の高祖((劉邦))を勧めて、「都を関中に移し給へ」と申しけり。後に、建信侯になされにけり。 | ||
- | 時に、匈奴(えびす)の王単于、兵(つはもの)を起して、国に乱れ、ことごとく憂へける。婁敬、申していはく、「長公主をもて、彼に妻に合はせ給はば、よろしかるべき」よしを申せり。 | + | 時に、匈奴(えびす)の王単于((冒頓単于。通常「ぜんう」と読むが、底本「タムウ」と読み仮名あり。))、兵(つはもの)を起して、国に乱れ、ことごとく憂へける。婁敬、申していはく、「長公主をもて、彼に妻に合はせ給はば、よろしかるべき」よしを申せり。 |
- | 漢祖后(きさき)、呂大后、昼夜(ひるよる)泣きて、憂へて、「われは、ただ、太子と一女とのみあり。いかでか匈奴国に捨てむ」と言ひて、つひに家人の女(むすめ)を取りて、長公主と名付けて、単于に合はせられにけり。 | + | 漢祖后(きさき)、呂太后((呂雉))、昼夜(ひるよる)泣きて、憂へて、「われは、ただ、太子と一女とのみあり。いかでか匈奴国に捨てむ」と言ひて、つひに家人の女(むすめ)を取りて、長公主と名付けて、単于に合はせられにけり。 |
長公主は漢祖の女(むすめ)なり。輓輅は、一木横鹿車、前二人これを挽き、一人推しといへり。 | 長公主は漢祖の女(むすめ)なり。輓輅は、一木横鹿車、前二人これを挽き、一人推しといへり。 |
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka14-48.txt · 最終更新: 2018/04/11 11:34 by Satoshi Nakagawa