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蒙求和歌

第14第31話(231) 養由号猿

校訂本文

養由号猿1)

養由基は弓射ること、たぐひなかりし人なり。柳の葉を百歩に去りて射るに、百度(ももたび)放つに、その矢、百度当りき。 楚の恭王、狩りし給ふに、一つの白き猿あり。かれこれ射るといへども、猿、木の枝をめぐりて、矢を逃れぬ。

また、恭王、養由をめして射さするに、養由、一度(ひとたび)弦(つる)を撫(な)づるに、猿、木を抱きて悲しびけり。

  梓弓(あづさゆみ)はるの緑の柳かげまさるまどひはあらじとぞ思ふ

翻刻

養由張猿 號(カウ)  〃〃基ハユミイルコトタクヒナカリシ/人也柳ノ葉ヲ百歩ニサリテイル
ニモモタヒハナツニソノヤモモタヒアタリキ楚(ソノ)恭(クヰヨウ)王カリシタ
マフニヒトツノシロキサルアリカレコレイルトイヘトモサル木ノエタヲ
メクリテ矢(ヤ)ヲノカレヌ又恭王養由ヲメシテイサスルニ養
由ヒトタヒツルヲナツルニサル木ヲタキテカナシヒケリ
    アツサユミハルノミトリノ柳キカケ
    マサルマトヒハアラシトソヲモフ/d2-49l
1)
底本「養由張猿」とあり下に「号(かう)」とある。訂正の意か。目録は「養由号猿」となっているため、それに従う。
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka14-31.txt · 最終更新: 2018/04/01 19:23 by Satoshi Nakagawa
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