text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka14-29
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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka14-29 [2018/04/01 15:10] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka14-29 [2018/04/01 15:11] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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王承、字(あざな)をば安朝といふ。東海郡守なり。 | 王承、字(あざな)をば安朝といふ。東海郡守なり。 | ||
- | 小吏の池の魚、盗むありけり。網紀、之を権(はか)る。王承がいはく、「文王の園(その)は衆と共に同じ((底本))。魚惜しむべきにあらず」とて、なだめつ。 | + | 小吏の池の魚、盗むありけり。網紀、之を権(はか)る。王承がいはく、「文王の園(その)は衆と共に同じ((底本「与衆(シフヲ)シト共ニ同シ」。))。魚惜しむべきにあらず」とて、なだめつ。 |
また、夜(よ)を犯せる者を召し捕りて来たれり。その人を問ふに、「われ、師のもとに行きて書を読むほどに、日の暮るるを忘れて、夜(よ)に入りて、行きかかれるなりと言へる」と言へり。文を好める心ざしを讃めて、甯越を鞭撻して威名を立てむこと、致化の本に非ず」と言ひて、使ひを添へて、家に帰しおいてけり。 | また、夜(よ)を犯せる者を召し捕りて来たれり。その人を問ふに、「われ、師のもとに行きて書を読むほどに、日の暮るるを忘れて、夜(よ)に入りて、行きかかれるなりと言へる」と言へり。文を好める心ざしを讃めて、甯越を鞭撻して威名を立てむこと、致化の本に非ず」と言ひて、使ひを添へて、家に帰しおいてけり。 |
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka14-29.txt · 最終更新: 2018/04/01 15:11 by Satoshi Nakagawa