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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka14-25 [2018/03/27 12:39] – 作成 Satoshi Nakagawatext:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka14-25 [2018/03/27 12:41] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 後漢の黄向((底本ここのみ「廣向」。誤写とみて訂正。))、字は文章、清廉なせりし人なり。 後漢の黄向((底本ここのみ「廣向」。誤写とみて訂正。))、字は文章、清廉なせりし人なり。
  
-昔、道行くに、金の珠𤧀((「𤧀」は「王+某」。底本には、「たまき」と読み仮名がある。))一嚢、落ちたるあり。その間に、百余に当りぬべし。+昔、道行くに、金の珠𤧀((「𤧀」は「王(たまへん)+某」。底本には、「たまき」と読み仮名がある。))一嚢、落ちたるあり。その間に、百余に当りぬべし。
  
 主(ぬし)の歎くらむことを、あはれびかへりみて、かたがた主を求めて、つひに尋ね会ひて、たしかに尋ね与へけり。 主(ぬし)の歎くらむことを、あはれびかへりみて、かたがた主を求めて、つひに尋ね会ひて、たしかに尋ね与へけり。
  
-主のいはく、「落して後、まさにわが物にあらず。はじめてなんぢが物を得るなり。しかれば、半分を取らむ」と言ひて、半分を黄向に与へて報ひけれども、固くいなびて、取らずして去りぬ。+主のいはく、「落して後、まさにわが物にあらず。はじめてなんぢが((「なんぢが」は底本「な」に当たる文字が虫損。文脈により補う。))物を得るなり。しかれば、半分を取らむ」と言ひて、半分を黄向に与へて報ひけれども、固くいなびて、取らずして去りぬ。
  
   散る花をもとの梢(こずゑ)に吹き返す((「吹き返す」は底本「スキカヘス」。文脈により訂正。))峰の嵐はあたならぬかな   散る花をもとの梢(こずゑ)に吹き返す((「吹き返す」は底本「スキカヘス」。文脈により訂正。))峰の嵐はあたならぬかな
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka14-25.txt · 最終更新: 2018/03/27 12:41 by Satoshi Nakagawa