text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka13-07
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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka13-07 [2018/03/06 12:39] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka13-07 [2018/03/06 12:45] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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左慈、若き時に、五経をたづさはり、六甲通じ、星気に明らかにして、鬼神を使ひけり。 | 左慈、若き時に、五経をたづさはり、六甲通じ、星気に明らかにして、鬼神を使ひけり。 | ||
- | おほやけ、これを聞き給ひて、召して、酒を勧めらるるに、冬天冴え寒かりければ、酒を暖めけるに、酒を暖め過ぐしてけり。左慈、簪(かむざし)を抜きて、酒を攪(か)くこと、物を摩するがごとし。 | + | おほやけ((曹操))、これを聞き給ひて、召して、酒を勧めらるるに、冬天冴え寒かりければ、酒を暖めけるに、酒を暖め過ぐしてけり。左慈、簪(かむざし)を抜きて、酒を攪(か)くこと、物を摩するがごとし。 |
さて、飲み終りて、杯(さかづき)を屋の棟(むね)に投ぐるに、かかりて着きて、動くこと飛ぶ鳥の形のごとし。やや久しくして、地に落ちぬ。諸人、杯を見るほどに、左慈をば見失ひてけり。 | さて、飲み終りて、杯(さかづき)を屋の棟(むね)に投ぐるに、かかりて着きて、動くこと飛ぶ鳥の形のごとし。やや久しくして、地に落ちぬ。諸人、杯を見るほどに、左慈をば見失ひてけり。 |
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka13-07.1520307594.txt.gz · 最終更新: 2018/03/06 12:39 by Satoshi Nakagawa