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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka12-03 [2018/02/23 13:02] – 作成 Satoshi Nakagawatext:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka12-03 [2018/02/23 13:07] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 その後、向子期、深く恋ひ忍びけり。時に、嵇康が故郷を過ぐるに、日((「日」は底本「白」。書陵部本により訂正。))、虞渕にせまりて、氷、凄然たる冬の空の心細きに、変らぬ住処(すみか)を見るにも、行く末なくなりにしあはれを思ひ続くる折しも、隣に笛の声のするを聞きて、涙を押へて、思旧賦を作れりし。 その後、向子期、深く恋ひ忍びけり。時に、嵇康が故郷を過ぐるに、日((「日」は底本「白」。書陵部本により訂正。))、虞渕にせまりて、氷、凄然たる冬の空の心細きに、変らぬ住処(すみか)を見るにも、行く末なくなりにしあはれを思ひ続くる折しも、隣に笛の声のするを聞きて、涙を押へて、思旧賦を作れりし。
  
-その詞(ことば)にいはく、「隣人有吹笛者。発其声寥亮。想疇昔遊宴之好。(隣人、笛を吹く者有り。その声を発すること寥亮。疇昔の遊宴の好を想ふ)」と言へり。+その詞(ことば)にいはく、「隣人有吹笛者。発其声寥亮。想疇昔遊宴之好。(隣人、笛を吹く者有り。その声を発すること寥亮なり。疇昔の遊宴の好を想ふ)」と言へり。
  
   思ひきやぬしなき宿は袖ぬれて隣の笛に音をそへむとは   思ひきやぬしなき宿は袖ぬれて隣の笛に音をそへむとは
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka12-03.1519358527.txt.gz · 最終更新: 2018/02/23 13:02 by Satoshi Nakagawa