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蒙求和歌

第11第9話(159) 臨江折軸

校訂本文

臨江折軸

漢書云、景帝四年、為皇大子四歳、為臨江王云々1)

臨江閔王2)は、漢の景帝四年に、始めて皇太子たりき。捨てられて、臨江王となされぬ。

後に召し返さるる時、臨江を出づとて、車の軸(よこがみ)折れにけり。江陵のおきな、父老、これを見て3)、「道の門出に、車の軸(よこがみ)にすでに折れたり。わが君、帰らむこと、はなはだ危ふかるべし」と泣きけり。

さて、長安に中尉の府にいたる。郅都4)、王を責誶す。王、恐れて自殺しぬ。藍田に葬(はふ)られにけり。燕(つばめ)、数百集まりて、土くれを含みて、墓の上に置きけり。

  年を経てしづみしはなもあるものをかへりくるまにかかるべしとは

翻刻

臨江折軸  漢書云景帝四年為皇大子四歳為/臨江王云々
臨江閔王ハ漢ノ景帝四年ニハシメテ皇太子タリキステラ
レテ臨江王トナサレヌ後ニメシカヘサルル時臨江ヲイツトテ
車ノヨコカミヲレニケリ江陵ノヲキナ父老コレヲミチノカト
テニ車ノヨコカミニステニヲレタリワカキミカヘラムコトハナハタア
ヤウカルヘシトナキケリサテ長安ニ中尉ノ府ニイタル郅(シチ)
都責誶王ヲ〃恐レテ自殺シヌ藍田ニハフラレニケリツハメ
数百アツマリテツチクレヲフクミテハカノウヘニヲキケリ
  トシヲヘテシツミシハナモアルモノヲカヘリクルマニカカルヘシトハ/d2-21l
1)
注の扱いとみられる。
2)
劉栄
3)
底本「見て」なし。書陵部本により補う。
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka11-09.txt · 最終更新: 2018/02/14 22:44 by Satoshi Nakagawa
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