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蒙求和歌

第10第17話(147) 荘周畏犠

校訂本文

荘周畏犠

荘周1)は楚の人、天下にすぐれたる賢者なり。楚王、使(つかひ)を遣はして、「相とせむ」と仰せられければ、荘周、使に会ひていはく、「なんぢ、犠牲(いけにえ)を見ずや。始めは繒綵を着せ、葭芻2)を飼へども、終りには引きて大廟に入りて、几犢となりぬ。われ犠牲の例(ためし)にならじ」と言ひて、深くこもり居にけり。

荘周は夢中に胡蝶となりし人なり。

  時を待つ同じ羊の身となして思はぬかたに歩むべきかは

翻刻

荘周畏犠 〃〃ハ楚ノ人天下ニスクレタル賢者也楚/王ツカヒヲツカハシテ相トセムトヲホセラレケレハ
荘周ツカヒニアヒテ云ナムチ犠牲(イケニエ)ヲミスヤハシメハ繒綵ヲ
キセ葭(カ)芻(スウ)ヲカヘトモヲハリニハヒキテ入テ大廟ニ几犢ト
ナリヌワレ犠牲ノタメシニナラシト云テフカクコモリヰニケリ
荘周ハ夢中ニ胡蝶トナリシ人也
      トキヲマツヲナシヒツシノミトナシテ
      ヲモハヌカタニアユムヘキカハ/d2-17l
1)
荘子
2)
底本ママ。典拠は芻菽
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka10-17.txt · 最終更新: 2018/02/08 19:01 by Satoshi Nakagawa
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