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蒙求和歌
第9第7話(127) 何武去思
校訂本文
何武去思 漢代人
漢書にいはく、何武、字(あざな)は君卿、蜀郡の人なり。ことにふれて情け深かりき。好みて、人をすすめて、「人の良きことをあらはさむ」と思へり。
その所を去りて後、常に何武がことを思はずといふことなし。
春霞立ち別れける山人の心の花を惜しむばかりぞ
翻刻
何武去思 漢代人 漢書に云何武あさなは君卿蜀/郡の人也ことにふれてなさけふか/d2-9l
かりきこのみて人をすすめて人のよき事をあらはさむと思へり その所をさりて後つねに何武か事ををもはすと云事なし はるかすみたちわかれける山人の 心の花ををしむはかりそ/d2-10r
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka09-07.1516697252.txt.gz · 最終更新: 2018/01/23 17:47 by Satoshi Nakagawa