Recent changes RSS feed

蒙求和歌

第9第1話(121) 王導公忠

校訂本文

王導公忠1) 晋代人

王導、晋の中宗に近く馴れつかうまつりて、年月を送りむかふるに従ひて、御心ざしも深くなりまさりけり。常に一つ床(ゆか)に召しけれども、固く恐れ申して、いよいよ2)身を慎みけり。

中宗かくれ給ひて後、昔をしのぶあまりに、泣く泣く御陵(みささぎ)を拝むこと、日を重ねて怠ることなし。百官の御陵を拝すること、これより始まれり。

  おくれ居て慕ふ涙はためしあれど苔の下まで問ふはまれなり3)

翻刻

王道公忠 晋代人 王道晋ノ中宗ニチカクナレ/ツカフマツリテ年月ヲヲクリ
ムカフルニシタカヒテ御心サシモフカクナリマサリケリツネニヒト
ツユカニメシケレトモカタクヲソレ申シテ斿ヨミヲツツシミケリ
中宗カクレ給テ後昔ヲシノフアマリニナクナクミササキヲヲ
カム事日ヲカサネテヲコタル事ナシ百官ノミササキヲ拝スル
事コレヨリハシマレリ
  ヲクレヰテシタフナミタハタメシアレトコケノシタマテトフハマレナ/d2-7r
1)
「王導」は底本「王道」。書陵部本及び典拠により訂正。
2)
「いよいよ」は底本「斿ヨ」。書陵部本「弥」により訂正。
3)
底本、最後の「り」なし。文脈により補う。
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka09-01.txt · 最終更新: 2018/01/18 22:42 by Satoshi Nakagawa
CC Attribution-Share Alike 4.0 International
Recent changes RSS feed Driven by DokuWiki

yatanavi.org ©2004-2018 Satoshi Nakagawa