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蒙求和歌

第8第7話(117) 顔回瓢箪

校訂本文

顔回瓢箪

顔回、家貧しかりけれども、文道に心を喜ばしめけり。一箪の食、一瓢の飲のみあり。よそに見るたびにも、耐ゆべくもなく、あやしき庵(いおり)の住ひを、みづからは憂へず。

孔子、その賢なるころをぞ、常に讃め給ひける。

箪は竹の籠1)。飯(いひ)入るる器物(うつはもの)なり。瓢は鳴り瓢(ひさご)。水入るる器物なり。

  さびしさを誰歎くらむうき世をばしづみてしもぞすむべかりける

翻刻

顔回瓢箪   顔回家マツシカリケレトモ文道ニ/心ヲヨロコハシメケリ一箪ノ食一瓢ノ
飲ノミアリヨソニミルタヒニモタユヘクモナクアヤシキイヲリ
ノスマヰヲミツカラハウレヘス孔子ソノ賢ナル事ヲソ
ツネニホメ給ヒケル
  箪ハ竹□籠イヒイルルウツハモノナリ瓢ハナリヒサコ水イ
  ルルウツハモノナリ
  サヒシサヲタレナケクラムウキヨヲハシツミテシモソスムヘカリケル/d2-5l
1)
「竹の籠」底本「竹□籠」で一字虫損。書陵部本により補う。
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka08-07.txt · 最終更新: 2018/01/14 13:29 by Satoshi Nakagawa
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