text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka05-17
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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka05-17 [2017/12/06 22:07] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka05-17 [2018/01/27 20:01] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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孟光、容貌はなはだ醜かりけれども、徳行ことにすぐれたりき。郷里、多くこれを聘(よば)へども、たやすく許すことなし。 | 孟光、容貌はなはだ醜かりけれども、徳行ことにすぐれたりき。郷里、多くこれを聘(よば)へども、たやすく許すことなし。 | ||
- | 三十になる年、父母、「いかなる色をか思ふ」と問へば、「家貧しくとも、心ざま、梁鴻がごときの者を」と言へり。さて、梁鴻に合はせてけり。 | + | 三十になる年、父母、「いかなる色をか思ふ」と問へば、「家貧しくとも、心ざま、梁鴻(([[ndl_mogyuwaka10-01]]参照))がごときの者を」と言へり。さて、梁鴻に合はせてけり。 |
常に荊(おどろ)の釵(かんざし)、布の((底本「ぬきき」。書陵部本二本により訂正。))裙を着て、おのが身をいやしくして、梁鴻がことをのみ重く思へり。食ひ物を勧むるに、机を上ぐること、眉に斉しく礼をなせり。梁鴻、世をすさまじく思ひ取りて、孟光とともに、覇陵山にこもり居にけり。 | 常に荊(おどろ)の釵(かんざし)、布の((底本「ぬきき」。書陵部本二本により訂正。))裙を着て、おのが身をいやしくして、梁鴻がことをのみ重く思へり。食ひ物を勧むるに、机を上ぐること、眉に斉しく礼をなせり。梁鴻、世をすさまじく思ひ取りて、孟光とともに、覇陵山にこもり居にけり。 |
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