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蒙求和歌

第3第15話(50) 真長望月 月

校訂本文

真長望月 月

真長と1)玄度とは、情け深く、色を知れる友なり。花の春、紅葉(もみぢ)の秋2)。心ざしを通はせずといふことなし。

月のくまなき夜、真長、簡文がもとに行きて遊ぶに、真長、愁然として歎きていはく、「清風朗月に恨むゆゑは、玄度が亡きことをぞ」と言へり。

玄度をば数寄者(すきもの)と言へり。

  いかにせむともなき月に袖ぬれて思はぬ里にありあけの空

翻刻

真長望月 月
真長ノ玄度トハナサケフカクイロヲシレルトモナリ花ノ春
モミチノアキ秋心サシヲ通セストイフコトナシ月ノクマナキヨ
真長簡文カモトニユキテアソフニ真長愁然(シウセム)トシテ/d1-27r
ナケキテ云ク清風朗月ニウラムユヘハ玄度カナキコトヲソト云リ
玄度ヲハスキモノト云リ
  イカニセムトモナキ月ニソテヌレテヲモハヌサトニアリアケノソラ/d1-27l
1)
底本「真長ノ」。書陵部本(桂宮本)により訂正。
2)
「秋」は底本「アキ秋」。衍字とみて削除
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka03-15.txt · 最終更新: 2017/11/06 18:44 by Satoshi Nakagawa
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