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蒙求和歌

第1第3話(3) 孔光温樹 霞

校訂本文

孔光温樹 霞

漢の長楽宮に温室殿あり。孔光、尚書の令として仕へけり1)

家にて兄弟・妻子など物語するに、朝省の政(まつりごと)の間のこと、つゆ2)ばかりも散らすことなし。ある人の、「温室省の内の樹は何の木ぞ」と問へば、黙(もだ)して答へず。さらにあらぬことどもを言ひ紛らかしつつ、それをも漏らさずぞありける。

  深山木(みやまぎ)の名をさへあだに漏らさじと思ひこめける八重霞(やへがすみ)かな

翻刻

孔光温樹 霞
漢ノ長楽宮ニ温室殿アリ孔光尚書ノ令トシテ伝
ケリ家ニテ兄弟妻子ナト物語スルニ朝省セイノ政トノ
間事□□ハカリモチラス事ナシ或人ノ温室省ノ内ノ
樹ハナニノ木ソト問ヘハモタシテコタヘスサラニアラヌ事
トモヲイヒマキラカシツツソレヲモモラサスソアリケル
  ミヤマキノナヲサヘアタニモラサシト思ヒコメケルヤヘカスミカナ/d1-8l
1)
底本「伝けり」。諸本により訂正
2)
「つゆ」は底本虫損。諸本により補う。
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka01-03.txt · 最終更新: 2017/10/09 22:52 by Satoshi Nakagawa
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