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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka00-00j [2017/10/03 23:03] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka00-00j [2017/10/04 22:28] (現在) – Satoshi Nakagawa | ||
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中ごろは北闕の北に家を忘れて、霜を踏み、星をいただくにいとまなく、今は東邑の東に簾(すだれ)を閉じて雪をかかげ、蛍を灯すに便りあり。時に男・女の名を一巻のうちに抜き出でて、かしこくおろかなる例(ためし)をあまたの文(ふみ)のそこよりうかがひ出でたり。 | 中ごろは北闕の北に家を忘れて、霜を踏み、星をいただくにいとまなく、今は東邑の東に簾(すだれ)を閉じて雪をかかげ、蛍を灯すに便りあり。時に男・女の名を一巻のうちに抜き出でて、かしこくおろかなる例(ためし)をあまたの文(ふみ)のそこよりうかがひ出でたり。 | ||
- | 歌二百五十を連ねて、巻一十有四をなせり。千々の記す所、暗しといふとも、このさとる所明らかならむ。ためならし羊ははしめひさしき時は木の枝(え)のあきのとけきみつのゑの、波に紫のさをけの藤を染めて、白き麻の紙に記すとなり。 | + | 歌二百五十を連ねて、巻一十有四をなせり。父の記す所、暗しといふとも、この悟る所明らかならむためならし。年は初め久しき、時はきのえの秋、のどけきみづのえの波に、紫のさを毛の筆を染めて、白き麻の紙に記すとなり。 |
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蒙求ハ李瀚カ意根ヨリヲコリテフルキ跡ヲアツ | 蒙求ハ李瀚カ意根ヨリヲコリテフルキ跡ヲアツ | ||
メテ人ニツタヘ和哥ハ柿本ノ言葉ヨリサカヘテア | メテ人ニツタヘ和哥ハ柿本ノ言葉ヨリサカヘテア | ||
- | ラタルコトワサココロヤマトモロコシノ□チヲタトリ/d4r | + | ラタルコトワサココロヤマトモロコシノ□チヲタトリ/d1-4r |
コトハ花ト月トノ色ニマトヘルモノアリイトケナク | コトハ花ト月トノ色ニマトヘルモノアリイトケナク | ||
行 30: | 行 30: | ||
歌二百五十ヲツラネテ巻一十有四ヲナセリチチ | 歌二百五十ヲツラネテ巻一十有四ヲナセリチチ | ||
ノシルス所クラシトイフトモコノサトル所アキラカナ | ノシルス所クラシトイフトモコノサトル所アキラカナ | ||
- | ラムタメナラシ羊ハハシメヒサシキ時ハキ(歟)ノエノアキ | + | ラムタメナラシ年ハハシメヒサシキ時ハキ(歟)ノエノアキ |
- | ノトケキミツノヱノナミニムラサキノサヲケテフチヲ/d4l | + | ノトケキミツノヱノナミニムラサキノサヲケテフテヲ/d1-4l |
- | ソメテシロキアサノカミニシルストナリ/d5r | + | ソメテシロキアサノカミニシルストナリ/d1-5r |
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka00-00j.txt · 最終更新: 2017/10/04 22:28 by Satoshi Nakagawa