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text:kohon:kohon046 [2014/09/16 01:59]
Satoshi Nakagawa [第46話 小野宮殿の事]
text:kohon:kohon046 [2016/01/28 15:34] (現在)
Satoshi Nakagawa [校訂本文]
ライン 8: ライン 8:
 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
  
-今は昔、小野宮殿の御子に、少将なる人おはしけり。佐理の大弐の親なり。はかなくわづらひて失せにければ、小野宮殿、泣きこがれ給ふ事限りなし。+今は昔、小野宮殿((藤原実頼))の御子に、少将なる人((藤原敦敏))おはしけり。佐理の大弐((藤原佐理))の親なり。はかなくわづらひて失せにければ、小野宮殿、泣きこがれ給ふ事限りなし。
  
-さて、忌み果て方になるほどに、この少将の御乳母(めのと)の、陸奥国の守の妻になりて行きたりけるが、若君かく失せ給へりとも知らで、恋しく、わびしきよしを書きて、馬たてまつりたりけるに添へて、御文参らせたりける返り事、小野の宮殿ぞ書きて遣はしける。+さて、忌み果て方になるほどに、この少将の御乳母(めのと)の、陸奥国の守の妻になりて行きたりけるが、若君かく失せ給へりとも知らで、恋しく、わびしきよしを書きて、馬りたりけるに添へて、御文参らせたりける。
  
-「その人は、このほどに、はかなくわづらひて失せにしかば、ここには今まで生きたることをなん、心憂くおぼゆる」とばかり書きて、歌をなん詠みて遣はしける。+返り事、小野の宮殿ぞ書きて遣はしける。「その人は、このほどに、はかなくわづらひて失せにしかば、ここには今まで生きたることをなん、心憂くゆる」とばかり書きて、歌をなん詠みて遣はしける。
  
   まだ知らぬ人もありけり東路(あづまぢ)に我も行きてぞ過ぐべかりける   まだ知らぬ人もありけり東路(あづまぢ)に我も行きてぞ過ぐべかりける
  
-と書きて遣はしけるを見て、乳母いかなる心地しけむ。+と書きて遣はしけるを見て、乳母いかなる心地しけむ。
  
 ===== 翻刻 ===== ===== 翻刻 =====


text/kohon/kohon046.txt · 最終更新: 2016/01/28 15:34 by Satoshi Nakagawa