text:kohon:kohon026
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text:kohon:kohon026 [2016/01/21 12:33] – Satoshi Nakagawa | text:kohon:kohon026 [2021/10/07 21:40] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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濡れ濡れもなを狩り行かむはしたかの上毛の雪をうち払ひつつ | 濡れ濡れもなを狩り行かむはしたかの上毛の雪をうち払ひつつ | ||
- | と詠みて、おのおの「われが勝りたり」と論じつつ、四条大納言((藤原公任))のもとへ、二人参り判ぜさせ奉るに、大納言のたまふ、「ともによきにとりて、あられは、宿借るばかりは、いかで濡れむぞ。ここもとぞ劣りたる。歌柄はよし。道済がは、さ言はれたり。末の世にも集などにも入りなむ」と、ありければ、道済、舞ひ奏でて出でぬ。長能、物思ひ姿にて、出でにけり。さきざき、何事も長能は上手(うはて)を打ちけるに、この度は本意(ほい)なかりけりとぞ。 | + | と詠みて、おのおの「われが勝りたり」と論じつつ、四条大納言((藤原公任))のもとへ、二人参りて判ぜさせ奉るに、大納言のたまふ、「ともによきにとりて、あられは、宿借るばかりは、いかで濡れむぞ。ここもとぞ劣りたる。歌柄はよし。道済がは、さ言はれたり。末の世にも集などにも入りなむ」と、ありければ、道済、舞ひ奏でて出でぬ。長能、物思ひ姿にて、出でにけり。さきざき、何事も長能は上手(うはて)を打ちけるに、この度は本意(ほい)なかりけりとぞ。 |
春を惜しみて、三月小ありけるに、長能、 | 春を惜しみて、三月小ありけるに、長能、 |
text/kohon/kohon026.1453347187.txt.gz · 最終更新: 2016/01/21 12:33 by Satoshi Nakagawa