text:kohon:kohon020
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text:kohon:kohon020 [2016/01/21 12:08] – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | text:kohon:kohon020 [2021/10/07 21:38] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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えもいはぬ馬の一を宝にするほどの馬十疋づつ、二人して、また、皮籠(かはご)負ほせたる馬も百疋づつ、二人して奉りたり。何とも思ひたらず、かばかりの事したりとも思はず、うち奉りて帰りにけり。常陸の守のありける、常陸四年が間の物は何ならず、その皮籠の物どもしてこそ、よろづの功徳も何ごともし給ひけれ。「ゆゆしかりける者どもの、心の大きさ、広さかな」と語られけるとぞ。 | えもいはぬ馬の一を宝にするほどの馬十疋づつ、二人して、また、皮籠(かはご)負ほせたる馬も百疋づつ、二人して奉りたり。何とも思ひたらず、かばかりの事したりとも思はず、うち奉りて帰りにけり。常陸の守のありける、常陸四年が間の物は何ならず、その皮籠の物どもしてこそ、よろづの功徳も何ごともし給ひけれ。「ゆゆしかりける者どもの、心の大きさ、広さかな」と語られけるとぞ。 | ||
- | この伊勢大輔、子孫はめえたき幸い人多く出で来給たるに、大姫君の、かく田舎人になられたりける、あはれに心憂くこそ。 | + | この伊勢大輔、子孫はめでたき幸ひ人多く出で来給たるに、大姫君の、かく田舎人になられたりける、あはれに心憂くこそ。 |
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text/kohon/kohon020.1453345731.txt.gz · 最終更新: 2016/01/21 12:08 by Satoshi Nakagawa