text:k_konjaku:k_konjaku5-6
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text:k_konjaku:k_konjaku5-6 [2018/03/17 02:53] – [巻5第6話 般沙羅王五百卵初知父母語 第六] Satoshi Nakagawa | text:k_konjaku:k_konjaku5-6 [2018/03/17 02:59] (現在) – [巻5第6話 般沙羅王五百卵初知父母語 第六] Satoshi Nakagawa | ||
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====== 巻5第6話 般沙羅王五百卵初知父母語 第六 ====== | ====== 巻5第6話 般沙羅王五百卵初知父母語 第六 ====== | ||
- | 今昔、天竺の□□国に大王有り。般沙羅王と云ふ。其の后、五百の卵を産めり。大王、此れを見て、奇異の思を成す。后も自ら恥て、小き箱に入れて、使を以て恒伽河((ガンジス川))に | + | 今昔、天竺の□□国に大王有り。般沙羅王と云ふ。其の后、五百の卵を産めり。大王、此れを見て、奇異の思を成す。后も自ら恥て、小き箱に入れて、使を以て恒伽河((ガンジス川))に流しつ。 |
- | 其の時に、隣国の王、獦(かり)に出でて、遊び行き給ふ間に、此の卵の箱の、河に流れ行くを見付て取上て、開て見るに、五百の卵を入れたり。王、此れを見て、棄てずして、宮に持還て置たるに、日来を経る。此の五百の卵より、各一の男子出たり。 | + | 其の時、隣国の王、獦(かり)に出でて、遊び行き給ふ間に、此の卵の箱の、河に流れ行くを見付て取上て、開て見るに、五百の卵を入れたり。王、此れを見て、棄てずして、宮に持還て置たるに、日来を経る。此の五百の卵より、各一の男子出たり。 |
王、此れを見て喜ぶ。此の王、子無くして、此れを苦(ねんごろ)に養育し、傅(かし)づく程に、五百の皇子、漸く勢長して、皆心武くして、兵に道に足れり。然れば、国の内に此の五百の皇子に並ぶ者無し。 | 王、此れを見て喜ぶ。此の王、子無くして、此れを苦(ねんごろ)に養育し、傅(かし)づく程に、五百の皇子、漸く勢長して、皆心武くして、兵に道に足れり。然れば、国の内に此の五百の皇子に並ぶ者無し。 |
text/k_konjaku/k_konjaku5-6.txt · 最終更新: 2018/03/17 02:59 by Satoshi Nakagawa