text:k_konjaku:k_konjaku3-18
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| text:k_konjaku:k_konjaku3-18 [2016/07/04 11:29] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:k_konjaku:k_konjaku3-18 [2016/07/04 11:36] (現在) – [巻3第18話 駈二人羅漢弟子比丘語 第(十八)] Satoshi Nakagawa | ||
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| 行 12: | 行 12: | ||
| 施主、此れを見るに、希有の思ひを無す。然れば、「此れは羅漢の聖者也けり」と思ふに、貴き事限無し。師の所に怱(いそ)ぎ還り至て、師の此の由を語る。師、此れを聞て、亦奇異の思ひをば成ぬ。 | 施主、此れを見るに、希有の思ひを無す。然れば、「此れは羅漢の聖者也けり」と思ふに、貴き事限無し。師の所に怱(いそ)ぎ還り至て、師の此の由を語る。師、此れを聞て、亦奇異の思ひをば成ぬ。 | ||
| - | 其の時に、二人の沙弥、蘇を取て還り来る。師、二人の沙弥に向て云く、「我れ、愚痴にして、知らざる故に、羅漢の為に年来無礼を至せり。願くは、此の罪みを免し給へ」と。沙弥の云く、「我等、忽に途中にして神通を現じて師に見えたり。悲哉、亦何なる所行有てか、師に駈(つかはれ)む」と云て、哭き悲む。「師に駈へざるに、仏に成る事遅し」と云て、光を放て、立たずして、二人共に法を説く。師も施主も、此れを聞て、共に信仰する事限無し。 | + | 其の時に、二人の沙弥、蘇を取て還り来る。師、二人の沙弥に向て云く、「我れ、愚痴にして、知らざる故に、羅漢の為に年来無礼を至せり。願くは、此の罪みを免し給へ」と。沙弥の云く、「我等、忽に途中にして神通を現じて、師に見えたり。悲哉、亦何なる所行有てか、師に駈(つかはれ)む」と云て、哭き悲む。「師に駈へざるに、仏に成る事遅し」と云て、光を放て、立たずして、二人共に法を説く。師も施主も、此れを聞て、共に信仰する事限無し。 |
| 亦、沙弥の云く、「我等、初地に登る」と云へり。然れば、位高く、無上菩薩と申す。形ち凡夫に現じて、人に仕はれ給へり。 | 亦、沙弥の云く、「我等、初地に登る」と云へり。然れば、位高く、無上菩薩と申す。形ち凡夫に現じて、人に仕はれ給へり。 | ||
text/k_konjaku/k_konjaku3-18.txt · 最終更新: 2016/07/04 11:36 by Satoshi Nakagawa