text:k_konjaku:k_konjaku24-29
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
両方とも前のリビジョン前のリビジョン | |||
text:k_konjaku:k_konjaku24-29 [2019/12/22 12:51] – [巻24第29話 藤原資業作詩義忠難語 第廿九] Satoshi Nakagawa | text:k_konjaku:k_konjaku24-29 [2019/12/22 12:54] (現在) – [巻24第29話 藤原資業作詩義忠難語 第廿九] Satoshi Nakagawa | ||
---|---|---|---|
行 10: | 行 10: | ||
而るに、義忠、或る女房に付て、和歌をぞ奉ける。 | 而るに、義忠、或る女房に付て、和歌をぞ奉ける。 | ||
- | アヲヤギノイロノイトニテムスビテシウラミヲトカデ春ノクレヌル | + | あをやぎのいろのいとにてむすびてしうらみをとかで春のくれぬる |
- | と。其の後、指(させ)る仰せ無て、止にけり。 | + | と。其の後、指(させ)る仰せ無て止にけり。 |
此れを思ふに、義忠も謗るべき所有てこそ謗けめ。只、民部卿の当時止事無き人なるに、「私有る思へを取らざれ」とて有ける事にや。亦、資業も人の謗り有る許は世も作らざりけむかし。 | 此れを思ふに、義忠も謗るべき所有てこそ謗けめ。只、民部卿の当時止事無き人なるに、「私有る思へを取らざれ」とて有ける事にや。亦、資業も人の謗り有る許は世も作らざりけむかし。 |
text/k_konjaku/k_konjaku24-29.txt · 最終更新: 2019/12/22 12:54 by Satoshi Nakagawa