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text:k_konjaku:k_konjaku24-26 [2014/09/14 01:59] Satoshi Nakagawatext:k_konjaku:k_konjaku24-26 [2019/12/22 12:44] (現在) – [巻24第26話 村上天皇与菅原文時作詩給語 第廿六] Satoshi Nakagawa
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 今昔、村上天皇、文章を好せ給ける間、「宮の鶯暁に囀る」と云ふ題を以て、詩を作らせ給けり。 今昔、村上天皇、文章を好せ給ける間、「宮の鶯暁に囀る」と云ふ題を以て、詩を作らせ給けり。
  
-露濃緩語園花底 月落高歌御柳陰+  露濃緩語園花底 月落高歌御柳陰
  
-と。天皇、菅原の文時と云ふ博士を召て、此れを講ぜられけるに、文時、亦詩を作けり。+と。天皇、菅原の文時((菅原文時))と云ふ博士を召て、此れを講ぜられけるに、文時、亦詩を作けり。
  
-西楼月落花間曲 中殿灯残竹裏声+  西楼月落花間曲 中殿灯残竹裏声
  
 と。天皇、此れを聞食て、「我こそ、『此の題は作抜たり』と思ふに、文時が作れる詩、亦微妙し」と仰せられて、文時を近く召て、御前にて、「我が作れる詩を、偏頗無く、難無して、憚らず申すべし」と仰せられける。文時申て云く、「御製微妙に候ふ。下の七字は文時が詩にも増(まさり)て候ふ」と。 と。天皇、此れを聞食て、「我こそ、『此の題は作抜たり』と思ふに、文時が作れる詩、亦微妙し」と仰せられて、文時を近く召て、御前にて、「我が作れる詩を、偏頗無く、難無して、憚らず申すべし」と仰せられける。文時申て云く、「御製微妙に候ふ。下の七字は文時が詩にも増(まさり)て候ふ」と。
text/k_konjaku/k_konjaku24-26.txt · 最終更新: 2019/12/22 12:44 by Satoshi Nakagawa