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text:k_konjaku:k_konjaku2-23 [2016/06/01 15:16]
Satoshi Nakagawa 作成
text:k_konjaku:k_konjaku2-23 [2016/06/01 15:17] (現在)
Satoshi Nakagawa [巻2第23話 樹提伽長者福報語 第(廿三)]
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 ====== 巻2第23話 樹提伽長者福報語 第(廿三) ====== ====== 巻2第23話 樹提伽長者福報語 第(廿三) ======
  
-今昔、天竺の国王の宮の前に、大なる事車輪の如なる花及び手巾、自然ら降る。国王、此れを見て、諸の大臣・公卿と共に喜て云く、「此れは、天の此の国を感じ給て、天の花・天の手巾を降し給也」と、喜び合たり。+今昔、天竺の国王の宮の前に、大なる事車輪の如なる花及び手巾、自然ら降る。国王、此れを見て、諸の大臣・公卿と共に喜て云く、「此れは、天の此の国を感じ給て、天の花・天の手巾を降し給也」と、喜び合たり。
  
 其(そこ)に、其の国に一人の長者有り。樹提伽と云ふ。此の人、此の事を喜ばず。然れば、国王、問て云く、「何ぞ、此の事を見て、汝一人、喜ばざるぞ」と。長者、答て云く、「此の花は、我が家の後の薗に多く開け栄(さき)たる花の中に、落て萎たるを、自然ら風の吹き持来たる也。又、宝の手巾多かるが、中に下劣なるを、自然ら風の吹き来れる也」と。此れを聞て、国王より始め、大臣・公卿、奇異の思を成す。 其(そこ)に、其の国に一人の長者有り。樹提伽と云ふ。此の人、此の事を喜ばず。然れば、国王、問て云く、「何ぞ、此の事を見て、汝一人、喜ばざるぞ」と。長者、答て云く、「此の花は、我が家の後の薗に多く開け栄(さき)たる花の中に、落て萎たるを、自然ら風の吹き持来たる也。又、宝の手巾多かるが、中に下劣なるを、自然ら風の吹き来れる也」と。此れを聞て、国王より始め、大臣・公卿、奇異の思を成す。


text/k_konjaku/k_konjaku2-23.txt · 最終更新: 2016/06/01 15:17 by Satoshi Nakagawa