text:k_konjaku:k_konjaku1-10
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
text:k_konjaku:k_konjaku1-10 [2016/04/08 17:12] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:k_konjaku:k_konjaku1-10 [2016/04/23 12:43] (現在) – [巻1第10話 提婆達多奉諍仏語 第十] Satoshi Nakagawa | ||
---|---|---|---|
行 2: | 行 2: | ||
====== 巻1第10話 提婆達多奉諍仏語 第十 ====== | ====== 巻1第10話 提婆達多奉諍仏語 第十 ====== | ||
- | 今昔、提婆達多と云ふ人有けり。此は((底本頭注「此ハ一本此人ハニ作ル」))父方の従父兄弟也。仏は浄飯王の御子、提婆達多は黒飯王の子也。 | + | 今昔、提婆達多と云ふ人有けり。此は((底本頭注「此ハ一本此人ハニ作ル」))父方の従父兄弟也。仏は浄飯王の御子、提婆達多は黒飯王((一般的には斛飯王と表記。))の子也。 |
其(そこ)に、提婆達多、太子にて有ける時、雁を射たりけるに、其の雁、箭立ながら飛て、悉達太子((釈迦))の薗に落たり。太子、其の雁を見給て、慈悲の心深き故に、此れを哀て((底本頭注「哀テノ二字一本ナシ」))、抱き取て、箭を抜て、哀み給ふ程に、提婆達多、太子の所に来て、雁を乞ふに、与へ給はねば、大に嗔を成て、此れを始として、悉達太子と提婆達多と中悪く成ぬ。 | 其(そこ)に、提婆達多、太子にて有ける時、雁を射たりけるに、其の雁、箭立ながら飛て、悉達太子((釈迦))の薗に落たり。太子、其の雁を見給て、慈悲の心深き故に、此れを哀て((底本頭注「哀テノ二字一本ナシ」))、抱き取て、箭を抜て、哀み給ふ程に、提婆達多、太子の所に来て、雁を乞ふに、与へ給はねば、大に嗔を成て、此れを始として、悉達太子と提婆達多と中悪く成ぬ。 |
text/k_konjaku/k_konjaku1-10.txt · 最終更新: 2016/04/23 12:43 by Satoshi Nakagawa