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十訓抄 第十 才芸を庶幾すべき事

10の46 宗家大納言とて神楽催馬楽歌ひてやさしく神さびたる人おはしき・・・

校訂本文

宗家大納言1)とて、神楽・催馬楽歌ひて、やさしく神さびたる人おはしき。北の方は後白河法皇の女房、右衛門佐と申しける。

宗経の中将2)生みなどしてのちに、かれがれになりて、遠ざかり給ひけるに、

  あふことの絶えば命も絶えなんと思ひしかどもあられける身を

と詠みてやられければ、返事はなくて、車を遣はして、迎へとりて、年ごろになりにけり。

翻刻

四十九宗家大納言トテ、神楽催馬楽ウタヒテ、ヤサシク神
      サヒタル人オハシキ、北方ハ後白河法皇ノ女房右衛門佐
      ト申ケル、ムネツネノ中将ウミナトシテ、後ニカレカレニナリ/k83
      テトヲサカリ給ケルニ、
        アフ事ノタエハ命モタエナント、思シカトモアラレケル身ヲ
      トヨミテヤラレケレハ、返事ハナクテ、車ヲツカハシテムカ
      ヘトリテ、年コロニナリニケリ、
1)
藤原宗家
2)
藤原宗経
text/jikkinsho/s_jikkinsho10-46.txt · 最終更新: 2016/03/27 15:16 by Satoshi Nakagawa
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