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text:jikkinsho:s_jikkinsho10-18

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text:jikkinsho:s_jikkinsho10-18 [2016/03/12 22:40] (現在)
Satoshi Nakagawa 作成
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 +十訓抄 第十 才芸を庶幾すべき事
 +====== 10の18 浄御原天皇吉野川のほとりに御幸して琴を弾き給ふ時・・・ ======
 +
 +===== 校訂本文 =====
 +
 +浄御原天皇(きよみはらのてんのう)((天武天皇))、吉野川のほとりに御幸して、琴を弾き給ふ時、神女、これにめでて、あまくだりて((底本「あまくりて」。諸本により訂正。))舞ひけり。その曲五返(かへり)、これを五節と名づけて、豊の明の節会とて、年々絶えず、今に行はる。舞姫といふは、かの神女をうつせるなり。
 +
 +舞ひける時の歌いはく、
 +
 +をとめごがをとめさびすもから玉ををとめさびすもそのから玉を
 +
 +をとめは、「未通女」と書けり。いまだ幼き心なり。「をとめごが袖振山(そでふるやま)」と吉野山をいふも、これより始まる。
 +
 +===== 翻刻 =====
 +
 +  十七浄御原天皇吉野川ノ辺ニ御幸シテ琴ヲ引給時、神
 +      女是ニメテテアマタクリテ舞ケリ、其曲五カヘリ、是ヲ五
 +      節ト名テ、豊ノ明ノ節会トテ、年々タエス、今ニヲコナハ
 +      ル、舞姫ト云ハ、彼神女ヲウツセルナリ、舞ケル時ノ哥云、
 +        オトメコカオトメサヒスモカラタマヲ、オトメサヒスモソノカラ玉ヲ
 +      オトメハ未通女トカケリ、イマタオサナキ心也、オトメコカソ/k55
 +
 +      テフル山ト吉野山ヲ云モ是ヨリ始ル、/k56
  


text/jikkinsho/s_jikkinsho10-18.txt · 最終更新: 2016/03/12 22:40 by Satoshi Nakagawa