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text:jikkinsho:s_jikkinsho09-04

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text:jikkinsho:s_jikkinsho09-04 [2019/06/29 16:45] – [校訂本文] Satoshi Nakagawatext:jikkinsho:s_jikkinsho09-04 [2020/02/29 18:06] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 三条内大臣公教公((藤原公教))の御子、実綱中納言((藤原実綱))、弟(おとうと)の君達、実房((藤原実房))・実国((藤原実国))などに越えられて、 三条内大臣公教公((藤原公教))の御子、実綱中納言((藤原実綱))、弟(おとうと)の君達、実房((藤原実房))・実国((藤原実国))などに越えられて、
  
-  いかなればわがひとつらのかかるらむうらやましきは秋の雁がね+  いかなればわが一連(ひとつら)のかかるらむうらやましきは秋の雁がね
  
 など詠み給ひけんも、恨みは深くこそ、おぼしめしけめども、かかることはなかりき。誠信の目前に、悪趣の報を感ぜしめ給ひけむ、よしなくこそ思ゆれ。 など詠み給ひけんも、恨みは深くこそ、おぼしめしけめども、かかることはなかりき。誠信の目前に、悪趣の報を感ぜしめ給ひけむ、よしなくこそ思ゆれ。
  
-顕基中納言の、常は「罪なくて配所の月を見ばや」とはれけるには似給はず。よき善知識のついでを得ながら、身をむなしくなしはてし、無益(むやく)のことか。+顕基中納言((藤原顕基))の、常は「罪なくて配所の月を見ばや」とはれけるには似給はず。よき善知識のついでを得ながら、身をむなしくなしはてし、無益(むやく)のことか。
  
 これのみならず、寛算が雷となり、清和((清和天皇))の前身の、法華経を悪趣に廻向せし、恨みの深きゆゑなり。 これのみならず、寛算が雷となり、清和((清和天皇))の前身の、法華経を悪趣に廻向せし、恨みの深きゆゑなり。
text/jikkinsho/s_jikkinsho09-04.txt · 最終更新: 2020/02/29 18:06 by Satoshi Nakagawa