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text:jikkinsho:s_jikkinsho04-10

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text:jikkinsho:s_jikkinsho04-10 [2015/11/14 12:41] (現在)
Satoshi Nakagawa 作成
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 +十訓抄 第四 人の上を誡むべき事
 +====== 4の10 後江相公登省の時詩に両音を平声に用ゐたりけるを・・・ ======
 +
 +===== 校訂本文 =====
 +
 +後江相公((大江朝綱))、登省の時、詩に両音を平声に用ゐたりけるを、時の博士たち、落第に処しければ、相公、微音に、
 +
 +  鶴飛千里未離地
 +
 +といふ天神の御作を詠じけれども、なほなほ聞き入れざれは、「さりとも、菅丞相の仰せられしことも、聞きおきて侍るなり」とありければ、延喜聖主((醍醐天皇))、聞こしめして、「諸儒の才智いかなりとも、菅丞相に及ぶべからず。早く及第すべき」よし、勅定を下されしかば、その時、博士ども、声を飲みてやみにけり。
 +
 +===== 翻刻 =====
 +
 +  後江相公登省ノ時詩ニ両音ヲ平声ニ用タリケ
 +  ルヲ、時ノ博士達落第ニ処シケレハ、相公微音ニ鶴飛
 +  千里未離地ト云天神ノ御作ヲ詠シケレトモ猶
 +  猶聞入レサレハ、サリトモ菅丞相ノ被仰シ事モ聞置テ
 +  侍也ト有ケレハ、延喜聖主聞召テ、諸儒ノ才智イカナ
 +  リトモ菅丞相ニ及ヘカラス、早ク及第スヘキヨシ勅定
 +  ヲ下サレシカハ、其時博士共声ヲ飲テ止ニケリ、/k162
  


text/jikkinsho/s_jikkinsho04-10.txt · 最終更新: 2015/11/14 12:41 by Satoshi Nakagawa