text:hosshinju:h_hosshinju2-06
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text:hosshinju:h_hosshinju2-06 [2017/04/19 00:01] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:hosshinju:h_hosshinju2-06 [2017/04/22 12:27] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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- | 津の国((摂津))和田の奥に、妙法寺といふ山寺あり。かしこに楽西といふ聖人住みけり。もとは出雲国の人なり。 | + | 津の国((摂津国))和田の奥に、妙法寺といふ山寺あり。かしこに楽西といふ聖人住みけり。もとは出雲国の人なり。 |
わが身、いまだ男なりける時、人の、田を作るとて、牛の耐へがたげなるを打ち責めて、かきすきけるを見て、「かく有情を悩ましつつ、わりなくして作りたてたる物を、作(な)すことなくて受用(じゆやう)することこそ、いみじう罪深けれ」と思ひけるより、心発(おこ)つて、やがて出家したりけり。 | わが身、いまだ男なりける時、人の、田を作るとて、牛の耐へがたげなるを打ち責めて、かきすきけるを見て、「かく有情を悩ましつつ、わりなくして作りたてたる物を、作(な)すことなくて受用(じゆやう)することこそ、いみじう罪深けれ」と思ひけるより、心発(おこ)つて、やがて出家したりけり。 |
text/hosshinju/h_hosshinju2-06.txt · 最終更新: 2017/04/22 12:27 by Satoshi Nakagawa