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text:hosshinju:h_hosshinju2-03

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text:hosshinju:h_hosshinju2-03 [2017/04/09 19:16]
Satoshi Nakagawa 作成
text:hosshinju:h_hosshinju2-03 [2017/04/09 21:55] (現在)
Satoshi Nakagawa [校訂本文]
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 ===== 校訂本文 ===== ===== 校訂本文 =====
  
-村上の御代に、内記入道寂心((慶滋保胤))といふ人ありけり。そのかみ、宮仕へける時より、心に仏道を望み願うて、ことにふれてあはれみ深くなんありける。+村上((村上天皇))の御代に、内記入道寂心((慶滋保胤))といふ人ありけり。そのかみ、宮仕へける時より、心に仏道を望み願うて、ことにふれてあはれみ深くなんありける。
  
 大内記にて註(しる)すべきことあつて、内へ参りけるに、左衛門の陣((底本「陳(チン)」。文意によって訂正。))の方に、女の、涙を流して泣き立てるあり。「何ごとによりて泣くぞ」と問ひければ、「主(しゆ)の使ひにて、石の帯を人に借りて、持ちてまかりつる道に、落して侍れば、主にも重く誡められむずらん、さばかりの大事の物を失ひたる悲しさに、帰る空も思えず、思ひやる方なくて」となむ言ふ。 大内記にて註(しる)すべきことあつて、内へ参りけるに、左衛門の陣((底本「陳(チン)」。文意によって訂正。))の方に、女の、涙を流して泣き立てるあり。「何ごとによりて泣くぞ」と問ひければ、「主(しゆ)の使ひにて、石の帯を人に借りて、持ちてまかりつる道に、落して侍れば、主にも重く誡められむずらん、さばかりの大事の物を失ひたる悲しさに、帰る空も思えず、思ひやる方なくて」となむ言ふ。


text/hosshinju/h_hosshinju2-03.txt · 最終更新: 2017/04/09 21:55 by Satoshi Nakagawa