text:chomonju:s_chomonju500
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text:chomonju:s_chomonju500 [2020/09/10 23:55] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:chomonju:s_chomonju500 [2020/09/11 00:00] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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- | 前中納言定嗣卿((藤原定嗣))、和漢の才、先祖にも恥ぢざりければ、寛元四年の脱屣(だつし)のはじめより、仙洞の執権を承りて、ことに清廉の聞こえありけるほどに、菩提の道、心の底にやもよほしけむ、建長元年のころ、葉室大納言((藤原光頼・葉室光頼))の昔の栖(すみか)のほとりに山荘を構へられけり。 | + | 前中納言定嗣卿((藤原定嗣・葉室定嗣))、和漢の才、先祖にも恥ぢざりければ、寛元四年の脱屣(だつし)のはじめより、仙洞の執権を承りて、ことに清廉の聞こえありけるほどに、菩提の道、心の底にやもよほしけむ、建長元年のころ、葉室大納言((藤原光頼・葉室光頼))の昔の栖(すみか)のほとりに山荘を構へられけり。 |
二年八月十三日に、ことにひきつくろひて、院((後嵯峨上皇))・摂政殿((藤原兼経))・前摂政殿((藤原実経))などへ参られたりけるに、上皇、御推(すい)やありけむ、女房してとどめ仰せられければ、一切にその儀なきよしを申して、同じき十四日の暁詣での体にて、夜(よ)に入りて頭おろしけるに、宿執にもよほされて詩歌を作りける。 | 二年八月十三日に、ことにひきつくろひて、院((後嵯峨上皇))・摂政殿((藤原兼経))・前摂政殿((藤原実経))などへ参られたりけるに、上皇、御推(すい)やありけむ、女房してとどめ仰せられければ、一切にその儀なきよしを申して、同じき十四日の暁詣での体にて、夜(よ)に入りて頭おろしけるに、宿執にもよほされて詩歌を作りける。 |
text/chomonju/s_chomonju500.txt · 最終更新: 2020/09/11 00:00 by Satoshi Nakagawa