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text:chomonju:s_chomonju482 [2020/08/22 15:15] – 作成 Satoshi Nakagawatext:chomonju:s_chomonju482 [2020/08/22 15:16] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa
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 その日、左右うち出でて鞭を当てたりけるに、助友すでに抜けて勝ちける時、御室見物しておはしましけるが、五鈷を投げ出だされたる時、助友落馬して、やがて死ににけり。命に代へておぼえけむ((「おぼえけむ」は底本「おほしけむ」。諸本により訂正。))執心の深さ、よしなきことなり。 その日、左右うち出でて鞭を当てたりけるに、助友すでに抜けて勝ちける時、御室見物しておはしましけるが、五鈷を投げ出だされたる時、助友落馬して、やがて死ににけり。命に代へておぼえけむ((「おぼえけむ」は底本「おほしけむ」。諸本により訂正。))執心の深さ、よしなきことなり。
  
-このこと、助信・助友(([[s_chomonju481|481参照]]の助信・種武の誤りか。))が番(つがひ)にただ同じさまに聞こえ侍るは、同じことの二度侍りけるにや。くはしく尋ね知るべし。+このこと、助信・助友(([[s_chomonju481|481]]の助信・種武の誤りか。))が番(つがひ)にただ同じさまに聞こえ侍るは、同じことの二度侍りけるにや。くはしく尋ね知るべし。
  
 ただし、承保の江記に侍るは、「近重勝ち、末にて助友が馬、近重を踏む。いくばくの日を経ず死ぬ」。承保以後の競馬の記ども、助友つかうまつりたるよし見えて侍り。されば、助友が死にたるよし見えたるは、近重を書き誤てるにや。かたがたおぼつかなし。 ただし、承保の江記に侍るは、「近重勝ち、末にて助友が馬、近重を踏む。いくばくの日を経ず死ぬ」。承保以後の競馬の記ども、助友つかうまつりたるよし見えて侍り。されば、助友が死にたるよし見えたるは、近重を書き誤てるにや。かたがたおぼつかなし。
text/chomonju/s_chomonju482.1598076942.txt.gz · 最終更新: 2020/08/22 15:15 by Satoshi Nakagawa