text:chomonju:s_chomonju444
古今著聞集 偸盗第十九
444 この僧都の坊の隣なりける家の畠に蕎麦を植ゑて侍りけるを・・・
校訂本文
この僧都1)の坊の隣なりける家の畠に、蕎麦(そまむぎ)を植ゑて侍りけるを、夜、盗人みな引きて取りたりけるを聞きて詠める。
盗人は長袴をや着たるらんそばを取りてぞ走り去りぬる
翻刻
この僧都の坊の隣なりける家の畠にそまむ きをうへて侍けるをよる盗人みなひきてとり たりけるをききてよめる ぬす人は長はかまをやきたるらんそはを取てそはしりさりぬる/s347r
1)
澄恵僧都。443参照。
text/chomonju/s_chomonju444.txt · 最終更新: 2020/07/09 21:13 by Satoshi Nakagawa