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text:chomonju:s_chomonju400
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text:chomonju:s_chomonju400 [2020/05/20 17:45] (現在) – 作成 Satoshi Nakagawa
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 +[[index.html|古今著聞集]] 画図第十六
 +====== 400 東大寺供養の時鎌倉右大将上洛ありけるに法皇より宝蔵の御絵どもを・・・ ======
 +
 +===== 校訂本文 =====
 +
 +東大寺供養の時、鎌倉右大将((源頼朝))上洛ありけるに、法皇((後白河法皇))より宝蔵の御絵どもを取り出だされて、「関東にはありがたくこそ侍らめ。見らるべき」よし、仰せつかはされたりけるを、幕下申されけるは、「君の御秘蔵候ふ御物に、いかでか頼朝が眼をあて候ふべき」とて、恐れをなして、一見もせで返上せられに((「れに」は底本「れゝ」。諸本により訂正。))ければ、法皇は、「さだめて興に入らずらん((「ずらん」は底本「せらん」。諸本により訂正。))と思し召したりけるに、存外にぞ思し召されける。
 +
 +===== 翻刻 =====
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 +  東大寺供養の時鎌倉右大将上洛ありけるに法皇より
 +  宝蔵の御絵ともを取出されて関東にはありかたくこそ/s301l
 +
 +http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/301
 +
 +  侍らめ見らるへきよし仰つかはされたりけるを幕下
 +  申されけるは君の御秘蔵候御物にいかてか頼朝か眼を
 +  あて候へきとて恐をなして一見もせて返上せられれ
 +  けれは法皇は定て興にいらんせらんと思食たり
 +  けるに存外にそ被思召ける/s302r
 +
 +http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/302
  
text/chomonju/s_chomonju400.txt · 最終更新: 2020/05/20 17:45 by Satoshi Nakagawa