text:chomonju:s_chomonju392
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text:chomonju:s_chomonju392 [2020/05/16 12:40] – 作成 Satoshi Nakagawa | text:chomonju:s_chomonju392 [2020/05/16 12:41] (現在) – [校訂本文] Satoshi Nakagawa | ||
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能通((藤原能通))、絵師良親に屏風二百帖に絵を描かせたりけり。その中に、坤元録(こんげんろく)の屏風をば、良親相伝の本にてなん描き侍りけり。 | 能通((藤原能通))、絵師良親に屏風二百帖に絵を描かせたりけり。その中に、坤元録(こんげんろく)の屏風をば、良親相伝の本にてなん描き侍りけり。 | ||
- | 大女御((後冷泉天皇后藤原歓子))参り給ひける時、二条殿に参らせさせてんげり。色紙形は四条大納言((藤原公任))ぞ書かれける。 | + | 大女御((後冷泉天皇后藤原歓子))参り給ひける時、二条殿に参らせさせてんげり。色紙形は四条大納言((藤原公任))ぞ書かれける。さらにまた、為成((宅磨為成))をして写されけり。正本は一の人((藤原頼通))の御相伝の物に侍るにこそ。 |
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- | さらにまた、為成((宅磨為成))をして写されけり。正本は一の人((藤原頼通))の御相伝の物に侍るにこそ。 | + | |
また、和漢抄((和漢朗詠集))は屏風には中巻水((「中巻」は「中間」の誤写とする説が有力。))を描き、上に唐絵を描き、下に大和絵を描きたりけり。唐絵の屏風は、実範((藤原実範))伝へたりけるを、成章((高階成章))に沽脚(こきやく)しにけるとぞ。 | また、和漢抄((和漢朗詠集))は屏風には中巻水((「中巻」は「中間」の誤写とする説が有力。))を描き、上に唐絵を描き、下に大和絵を描きたりけり。唐絵の屏風は、実範((藤原実範))伝へたりけるを、成章((高階成章))に沽脚(こきやく)しにけるとぞ。 |
text/chomonju/s_chomonju392.txt · 最終更新: 2020/05/16 12:41 by Satoshi Nakagawa