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text:chomonju:s_chomonju359 [2020/05/03 12:23] – 作成 Satoshi Nakagawatext:chomonju:s_chomonju359 [2020/05/03 12:28] (現在) Satoshi Nakagawa
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 後鳥羽院((後鳥羽天皇))の御時の競馬(くべうま)に、院の左の番長(ばんぢやう)秦頼次(兼平子)・府生下野敦近つかうまつりけるに、頼次が乗りたる馬、鞭を打ちたりけるに、馬場もとへ走り帰りたりけるに、敦近勝ちにけり。 後鳥羽院((後鳥羽天皇))の御時の競馬(くべうま)に、院の左の番長(ばんぢやう)秦頼次(兼平子)・府生下野敦近つかうまつりけるに、頼次が乗りたる馬、鞭を打ちたりけるに、馬場もとへ走り帰りたりけるに、敦近勝ちにけり。
  
-「勝負普通ならず」と沙汰ありて、ほど経て敦近を召されたりけるに、保延がこと(([[s_chomonju358|358]]参照。))を思ひ出でて、禄を鞭の前にかけて、親しき者どもに向ひて、「獅子にや似たる」と言ひたりければ、御気色悪(あ)しくなりて、所帯も相違してけるとかや。+「勝負普通ならず」と沙汰ありて、ほど経て敦近を召されたりけるに、保延の敦延がこと(([[s_chomonju358|358]]参照。))を思ひ出でて、禄を鞭の前にかけて、親しき者どもに向ひて、「獅子にや似たる」と言ひたりければ、御気色悪(あ)しくなりて、所帯も相違してけるとかや。
  
 かやうの言葉は、人によりて言ふべきなり。 かやうの言葉は、人によりて言ふべきなり。
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   を打たりけるに馬場もとへはしり帰たりけるに   を打たりけるに馬場もとへはしり帰たりけるに
   敦近勝にけり勝負普通ならすと沙汰ありてほとへて   敦近勝にけり勝負普通ならすと沙汰ありてほとへて
-  敦近をめされたりけるに保延か事を思ひ+  敦近をめされたりけるに保延の敦延か事を思ひ
   出て禄を鞭の前にかけてしたしき物ともにむかひ/s262r   出て禄を鞭の前にかけてしたしき物ともにむかひ/s262r
  
text/chomonju/s_chomonju359.1588476224.txt.gz · 最終更新: 2020/05/03 12:23 by Satoshi Nakagawa